目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2015年4月6日月曜日

進歩の終身刑

「学校の為ではなく、人生の為に勉強するよ」と我々は昔、学校や両親に数え切れない程しょっちゅう言われた。生徒はある科目に費やさなくてはならない努力を納得いかなかったら、先生達も必ずこう言った。しかし卒業してからも、あたかも「終身刑」かの様に勉強を続けなくてはならないという風に世界の情勢がこれから変わっていくというのが当時は想像もしなかった。


世界グローバル化が始まる前に、でも特に戦後のドイツの世代は大変努力して、ドイツの戦後の「経済奇跡」を築いてきた。仕事してばかりでリージャーの時間は殆ど無かった。言うまでもなく、日本と比べれば、まだいい方だった。結局1950年台に入ってからイタリア又はスペインまでの旅行は凄く流行っていて、ドイツ人は3週間の夏休みに熱心に足を運んでいった。

当時と今との大きな根本的な違いが一つある。職業訓練又は大学で一旦習った事で一生やっていけると当時の人達は思い込んでいた。つまり、その職業的な教育さえ終えたら、これ以上発達しなくて済むとのこと。技術の進歩も殆ど無かったあの時にはそれは合っていたかもしれないけど、今は・・・。LLL、ライフロングラーニングという表現は随分前から世界の意識に染み込んだと思う。我々みんなが絶えずに自分の知識を拡大し、最近の動きに合わせない限り、丸で「自己アップデート」しない限り置いていかれちゃう危険は何よりも感じて時期になった。簡単に言うと:進歩が終身的に求められるようになった。

勉強、勉強、勉強、ずっと勉強・・・
置いていかれても別に構わないと思う方もいるかもしれない。マイペースでいいからということで・・・。それに、今忙しいから、病気だから、職探しで手が回らない、子育てでとてもじゃないけど勉強にはどうも時間を空けられない。自分が人格的又は知識的に進歩するのに今現在余裕がないと思っている方は当然いる、確かに。

しかし昨日、年金生活を送っている自分の母に言われた事で唖然としちゃった。「私は勉強する必要は無い」。「進歩も別に追求しないし、期待もしていない」と。はああいいいい?自分のメリットになると分かっても、そんな前向きな展開に興味も無いということ?まじっすか、と僕は母に聞いちゃった。正直言って、母にはまだまだ知識、知恵、でも特に「悟りの」増幅をするのに十分に改善の余地があると僕は思う。寝たきりでも何もないので、体が不自由だからというのが言い訳にもならない。彼女がその自分の「改善の余地がまだ十分にある」という心境も自分で把握しているのに、それが僅かの努力で上昇することが可能でも、もういいと言っている。

僕はその面で母のそんな「遺伝子」を貰わなくて良かった。マルティン・ルター氏が言った様に生きたい。「明日死ぬと分かってても、今日中にでもリンゴの木の種をまく」というのが彼の名言の一つである。種をまくというのが直接勉強の事柄に関係がなくても、彼が言いたかった事は一目瞭然。病気とかでも何もないのに、やる気が無くなったら、何の為に生きるんだ、こういう発想だ。

ここでアインシュタインの名言を反復しないでいられない。ドイツ語からの直訳で上手く日本語に変えられるかどうかが分からないが、大体こうなっている。

「何かになる」(= 自分を積極的に変えて進歩する)事を止める人は、「何かである」(= 一人前の人格を持っている事)事も止める。

この名言でアインシュタインに感謝をしたい。

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2 件のコメント:

  1. ロルちゃんは本当に真面目で、勤勉な精神をお持ちですね。
    日本人が抱くドイツ人のイメージにぴったり一致していますよ。笑

    お母様の話が出ていましたが、私の母は、定年後は軽くパートもしながら母校の大学院に通いたいと言っています。
    それを聞いて、嬉しくなると同時に安心したのを覚えています。
    親が年老いていくということを想像すると、やはり子供としては複雑な感情があるものですが、親が幾つになっても前向きさや好奇心を持ち続け、更に知的探求を続けたいという気持ちがあるということを知って、とても安心しました。

    ところで私は「英語の知識はあれど、思うように話せない」という典型的日本人スピーカーですが、脳科学的には外国語の習得は若いほど有利だと聞きますし、せっかく私もまだ年齢的には若いのですから、もっと頑張ろうと思いました。
    (本当はドイツ語が一番好きなのに、『世界共通語』を優先せざるを得ない現実…。悲)

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  2. いろいろな生き方があるとは思うけど、因習・階級・封建社会が大嫌いで学ぶことが好きな人にとっては、今ほど楽しい時代はなかなかないかもしれませんね。情報はネット上に溢れているし、資金だってクラウドファンディング(Crowdfunding)でいくらでも集められる。

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