目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2017年1月28日土曜日

代替的事実の有無

一週間ぐらい前に、トランプ新米大統領の上級顧問を務めるケリーアン・コンウェイ氏はいわゆる「代替的事実」(Alternative Facts」という表現をインタビューで初めて使った。インタビューのテーマになっていたのはトランプの就任式へ来た観客の人数というくだらない事。インタビューアーが主張したのが何かというと「オバマ大統領の就任式の時の方が人が多かった」のに対し、コンウエイ氏は「いや、我々はそう思っていない、少なくても同じぐらいの人数だった」と反論した・・・


インタビューアーの方はそこで、自分の主張を証明する為に、オバマの就任式とトランプの就任式に撮った写真を、見比べる為に同時にコンウエイ氏に見せても、いや、彼女は、まぁ、それを証拠として認めていなかった。誰もがその時、「どういう神経で彼女はその一目瞭然の事実を認めてくれないだろう?」と思っていただろうが、それはそう簡単な事なんだろうか。考えてみよう。

確かに僕も覚えている。8年前のオバマの時にワシントンのナシオナル・モール大通りはワシントン・モニュメントまで人間に溢れていた。トランプの時にはせいぜい3分の2ぐらいまでしか埋まっていなかった。

客観的に分析し、一分ぐらいは次のを考慮してみればいいのではないうかと思われる。証拠として提出された「オバマとトランプの就任式の写真」は
  • 本当に両者の就任式の日に撮られたのか、
  • 何とかのデモではなく、本当に大統領の就任式というきっかけで撮られた写真なのか
  • そうであっても、それはその日での何時に撮られたのか、あと
  • 誰が撮って、どこまで「フォトショップ」処理で改造されたのか、
全てが分からない。僕が思うには、今回は写真だけでなく、テレビで生中継や撮影された動画で十分に「本当の」事実が分かる。コンウエイ氏にこの新造語で感謝すべきかもしれないが(笑)、トランプの負けが明らかだろう。


明らか、ですかね?

しかし、僕が思うには、我々みんなが昔々から代替的事実に馴染んでいる。

  • 宣伝、コマーシャルで各メーカーが「我々の製品は一番良い」と主張している。100社の内100社ががそれを主張していれば、99社は嘘というか、彼らなりの代替的事実を放っているのでは・・・
  • 世界各国が定期的に色んな経済指数を発表する。中には「失業率」もある。国際労働機関(ILO)がその失業率の計算の基準を出しているが、どんな国がどんな計算式を使ってるのかが、誰に分かる?ドイツでは、週15時間以上働いている人は「失業ではない」とされるが、14.99時間までしか働かない人は失業。日本も同じ基準で失業率を計算しているのか?ドイツでは、ドイツに来たばかりの外国人も、難民も失業率計算に含まれるが、日本もそう?日本ではここ数十年で増えつつある契約社員、バイト、ニーズ、フリーターとその他、正社員の資格を持っていない人はどう見なされるだろうか?もしかして、その中のあるグループはドイツで違う扱いされるかもしれない。この数行だけで分かり得るのが、失業率という、普通だと単純だと思われる計算ですら、かなりの隔たりがあるだけで、2か国の数字は自分にとって真実であっても、実は異なる基盤で作られたので、比べられない。事実は異なっている・・・
  • 環境保護スタンダードの面でも大きな、物凄く大きな差がある。福島の原発事件が起きる前に日本での放射能の許容数値はある特定なレベルにあったはず。日本人誰もが知ってる様に、日本の政府があの許容数値を後から上げた。どれだけ上げたかというと、例えば福島原発の20キロゾーンのすぐ側でもなければ、日本どこに行っても安全だと政府が主張しているようになったぐらい?だが、ドイツの許容数値は日本の新しく決められた数値より圧倒的に低いだろう。従って、日本と同じ放射能がドイツでどこかの原発から放たれても、ドイツの厳しい市民の目で観察される政府が「安全」だと絶対言い切れない。さて、これを考えれば、日本は放射能の面で安全で、ドイツは不安な国だと思うことが可能なんだろうか・・・。異なる事実・・・
  • 何よりも単純な例はあと数え切れないほど、三つだけ取り上げよう。アメーバから見ればバッターは凄いでっかいが、人間から見ればバッターは上から見えないぐらい小さいだろう。軽井沢の豪邸は何億かかっているから、一般人にとって一生手に入らない物なんだが、ビル・ゲーツみたいな人にとっては小遣いに過ぎない。6才の子供が入学して、これから12年間通わないといけないと聞いたら「うわー、永~い、今までの人生の倍だー」と呻くかもしれないが、既に5回もそのスパンを成し遂げてきたお爺さんはそれを聞いて、「まあまあ、それも必ず過ぎる時間だからさ・・・」とみなす。みんな異なる事実である・・・
昔のイギリス首相だったチャーチル氏も言っていた。「俺が自分で偽造した統計でなければ信じない」。アメリカのマーク・トウェイン氏が伝えてくれたいい台詞もある。イギリスの当時の首相が発言したそうだ。「世の中には3種類の嘘がある: 嘘、大嘘、そして統計だ」ということ。

僕すら長い事そんな羽目になっていた。18年間働いていた会社では最初から最後まで自社と他社の市場シェアーを計算することになっていた。自分でプログラミングしたデータベースでそれをやらせてもらったので、それなりに楽しかったが、最後の数年では雰囲気が変わり、幹部が会社の長い生長を図るよりも、四半期ごとの成績にしか興味持たなくなったという感じが益々するようになった。それに、最悪な事として、幹部のボーナスが売り上げ、利益で勿論だが、前と比べればよりずっと大きく市場シェアーでも左右されるようになった。さて、言うまでもなく、僕の市場シェアーの報告には彼らに好ましくない数字が書かれていたら、報告は上から戻って来た。「直してくれ」と言われて・・・。最初それが始まった時に我々はかなり抵抗していたが、それは当然無駄だった。幹部に言われた。「自社が市場シェアーの低い国を統計から外しましょう」とかという様な事。外したら、シェアの高い国しか残らないから、全体的に報告が好ましくみえるのでは。この「直してくれ」は最初、一つの報告当たり、一回しかなかったが、途中から最も酷くなって、最高では一つの報告が何週間も掛けて34回も直された例もあった。全てが一人の、確かに年俸4億の幹部の指示によって行われただけで、「この会社は辞められれば辞めたい」という僕の意志に徹底艇に拍車がかかった。

だからみんなで覚えよう!ある会社はCMとかどこかで自分の市場シェアーを主張する時にはそれはあくまでも彼らなりの計算方法での数字であり、他社、特に彼らの競合相手に聞いてみれば、全く異なった数字が出てくる可能性が高いだけでなく、競合相手同士には共通の基準がないから、絶対それらの数字は異なるに違いない。

ただ、市場シェアーだけでなく、社会どこを見ても、特に、特に政治家の発言(!)は彼らが持っている意図を考えた上で判断した方が大お薦め。ご覧の通り、事実すら相対的だ、アインシュタインさんはやっぱり正しかったね。

色々と考えれば考えるほど、世の中で何を信じればいいかは、全く分からなくなりつつある・・・







11 件のコメント:

  1. まさしく...「難民20万人」と発表されたことは「難民20万人『と書かれた/と言っていた』」ことが、真実であります。テレビ新聞ラジオも政府発表も広告もフェイスブック・ツイッターもみな。尤も、フォトショップや、音声偽造をされたら、それすら真実ではなくなりますね...
    湾岸戦争時代ですでに、戦争のビデオや写真まで捏造されるらしいですからね(いえいえ、もっと古くからいろいろあるようです)女性兵士がイラク軍にいたずらされたということがデマであったことは米国内ですら公になりました。劇団を雇ってひどい被害者を演じさせてそれをテレビに流して戦争賛成に持ち込んだり。日本のテレビも津波被害者に、このように話せ、悲惨な顔をしろ、と指示をするテレビ局があったと現地の方の話。戦争のはじまりは、偽情報で国民を高揚させることが常套手段のようで。これらの話も「聞いた話」なので、もっともっとひどいかもしれないし、逆に誇張や作り話のものもあるでしょうね。
    ところで、現在のドイツ社会の難民流入のほうはどんな感じなのでしょう?イギリスにアメリカに自国を保護する政策に変わっていますが、ドイツ社会の雰囲気はどうですか?ナチス贖罪の気持ちからも、人道的に難民拒否はできない感じですか...

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  2. 年俸4億も貰ったら、私だったら2年ほど勤めてもう会社辞めて悠々自適に暮らしたいなぁ...ロルちゃんはそんな人すごいたちを相手にお仕事をしていたのですね。

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  3. ロルちゃんのおっしゃる通りです。国民がデータを得ることが大切なのではなく、国民がデータを考察する力を得ることが大切なのです。

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  4. 確かに統計はどう解釈するかによって意見が違ってきますね。ところで、ドイツがこのまま2015年の移民政策を続けた場合、移民の年齢層20歳~35歳代で考えると、純粋なドイツ人男子の人口が、2020年には移民系ドイツ人の人口と統計的に逆転するというのですが、ロルちゃんはどのような意見をお持ちですか。参考 https://www.youtube.comwatch?v=dF9V8POmuxg

    日本人なので私は関係ないのですが、ドイツの移民政策には大反対です。動画を見てるとメルケル首相に大変な怒りを覚えます。次の選挙では絶対落とすべきです。
    https://www.youtube.com/watch?v=AyE4gX0WW2U
    https://www.youtube.com/watch?v=815czxTbC8A
    https://www.youtube.com/watch?v=PCtY1o48yuA
    https://www.youtube.com/watch?v=WlzJgwy6h58

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  5. トランプのは反対派が堰止めてたらしいけどwwトランプはマスコミからたたかれてるならまだディール終わってないんだろうね。
    マスコミが叩かなくなったら真の方針が確定したとみればいいかな。

    ボッシュワーゲンも腐敗。腐敗したのかさせられたのか・・・まあさせられたんだろうけどね。あいつらに。
    ロルちゃんの元勤め先も粉飾紛いの情報操作か・・我慢できずに反抗していれば左遷でもさせられていたことだろう。立派な人は左遷か、碌でもない。誇りを保って辞められたのならそれはいい事だしそのような会社は集団としての寿命が近いはずで長居することもないさ!!
    日本も結構ある人心の腐敗。組織は50年保てずに腐敗するというが・・・結構難しいんだろうね何十年も腐敗しないと言うことは。ドイツの歴史!!それが重要なのかもねホロコーストなどないのにあるとかね。ドイツの場合はシナチョンの言うように日本が見習えばいいほど嵌め込まれているからね。プロパガンダが剝げれば良くなるきもするが・・
    詐術の統計 マスコミを使った似非科学 日本もありますよ。その根源はやはりあれでしょうな。
    メルケルを落せと書いてる人もいるが難しいみたいよ、何故ならメルケルより極左の候補が
    怖いから仕方なくメルケルというひともいるとか?
    しかしメルケルが再選なら軽蔑されそれより左の候補ならば攻撃される多分。
    選択党は1-2割の支持率らしいし(ほんとかww???)まあナショナリズム自体も罠のような気もするし・・・日本はその間にある細い道を探せるだろうか?
    至難、極めて至難。
    うまくいく方法があればいいが甘い状況では無さそう。
    ドイツが可笑しな事に成るのなら次は日本のような気がしていますよ。

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  6. http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50885

    2/3の川口マーン惠美さんのレポートです
    難民が次々と凍死し、ドイツメディアはだんまり・・・という話は本当でしょうか?

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  7. ロルちゃん、こんにちは。世の中の事なんて自分の目で確かめないと分からない事が多いですよ。それに、自分が生まれる前の戦争中の真実の多くは当時生きていた人共に墓の下まで持っていかれている場合がほとんどでしょう。
    日本とドイツでは人種も違うし考えも大きく異なりますが
    共通しているのは、戦時中何があったか多くを語らない年寄りが多かったと言う事。

    日本のある有名人の祖父の話をテレビで聞いたのだけど
    「自分の偉業は語るな」とだけ言っていて昔の話はしなかったと。

    たぶん、昔の事は気にせず自分の人生を歩ませる為に年寄りたちは
    何も語らなかったんだと思う。

    ドイツの年寄りもそういう思いがあったんじゃないか?って
    最近思うよ。今、過去の反省とやらなんやらで今の人達が苦労している事を昔の人が知ったらどんな風に感じるんだろう?

    さて、トランプの話ですが本当によく分からない人ですね。分かる事と言えば不動産王だと言う事。とびきり過激な発言をして世界を、かく乱する事くらいでしょうか。
    しかし、そんなトランプが当選したのですから、もしかしたら
    あれこそが、実はアメリカの本性でしたという証でもあるかもしれません。

    世界というのは、権力者によって史実が作られ一般庶民はそれによって
    翻弄される。そんな世の中をどう生きていくかというのが現実なのかもしれません。

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  8. ところでガス室は、有名な話ですが実はユダヤ人の発明で後にそのユダヤ人の発明者の家族がそのガス室に送られて亡くなったという話を聞いた事がありますか?それが事実ならとても皮肉な話だと思います。

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  9. 僕はトランプの肩を持つことは毛頭ありませんが、この写真を持って
    「トランプの負けが明らか」などというのはフェアではないでしょう

    事実として「トランプの方が集客力が低かった」というのは認めるべきでしょうが
    それにどれほどの意味があるのでしょう。
    トランプのほうが「偉大でない」証左になりますか?

    青い州のワシントンDCで行われた行事では、赤い党より青い党の大統領が勝った時のほうが、たくさん人が来るのは、当たり前でしょう。

    科学的に考えて、例えばテキサス州で同じような行事が行われた場合と比べなければ、フェアではない。

    そうしたら、きっとオバマ大統領の行事の参加者数は、トランプ大統領の時のそれに劣ると僕は思います。

    その時は、ロルちゃんは「オバマの負けは明らか」というのでしょうか?
    まあ、違う表現をすると思いますね。僕は。

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    1. そうしたら、というのは、テキサス州でのイベントの時は、ということですね。
      アメリカ合衆国全体での話ではないです。
      誤解を招きそうな表現でしたので訂正しておきます。

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  10. 「トランプの負けが明らかでしょう」どうなんだろう?あまり人が集まると、暗殺のチャンスを与えかねないからわざと人が集まらない様にしていた可能性もある様な気がしてしまいます。
    この人は、策略家だと思うので、こういう事をしてもおかしくないと思います。

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