目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2015年4月11日土曜日

聖フロリアンの方針

デスクトップ・パソコンには内蔵されているから見えないが、ノートブック・パソコンだったら、必ずと言っていい程、ケーブルの真ん中辺、つまり筐体とプラグの間に電源が付いている。何なんだ一体これは、この電源なんて?何の為の物?だって、ベッドの横にあるランプにも付いていないだろう?なぜパソコンとその他、あらゆる小型電気製品にはよく邪魔になる「電源」なんて付いているだろうか。そしてなぜランプとか、電球でしか出来ていない物には必要ないか、電気の音痴である僕はずっと考えていたが、つい最近電気エンジニアーに訊くチャンスがあった。

19世紀にはエジソンさんが電球をAC(交流)に使うように開発したが、今家庭内に主流になっているDC(直流)に繋いでも問題なく使えるそうだ。それより大きいな電気製品の電源は供給されているAC110Vか220Vの電圧を本体の必要とする10V前後とかに変圧する。エンジニアーの皆さん、これで大体正しいだろうか。理科の授業で僕は電気工学の科目になる度にそれを馬耳東風と聞き逃した覚えがある事実が誇りにできないが、今から変えられないので、しょうがない。

とにかく、似た意味で音痴である人達はドイツに他にもいる。簡単に言えば、グリーンエネルギーが欲しいが、それに必要な施設は自分の近くにやってきそうだったら反対運動を起こす。彼らの発想を他にも簡略的に纏められる。原子力?反対!石炭発電所?反対。風力、太陽光エネルギー?賛成。だが、それは自分の近くにあって欲しくない。

南からうちの村に入ってきたら、右側には100年も前からある大きな変電所が見えてくる。それを経営している電気供給会社は国の依頼でそこに更に大きな「コンバーター」を作る計画を持っていた。長さ200m、幅100m、高さ20mのああいう建物が村の果てに建ったら確かに見栄えが悪いが、北ドイツの風力発電所で作っている大量の風力エネルギーを全国、特に南ドイツにも通そうと思ったら、どこかにああいう物を必然的に作らないと駄目だろう?

これもあれも反対。激怒市民運動の一角
いやー、反対運動の皆さんの言い分はこう。誰も住んでいない畑又は隣の村に作ってもいいけど、うちの村だけは駄目だというのが村の反対市民が発行したパンフレットの行間で完全に明らかになっていた。十何年前に、デュッセルドルフ空港の離着陸ルートが変わると発表された時にも、市民反対運動が同じ態度をとっていた。今までの飛行ルートは村の上空になっていなかったから、なぜそれを今から変えないと駄目なの?隣の村の方がふさわしいんじゃない・・・?とのこと。
ドイツ語の諺になっている「聖フロリアンの方針」
「聖フロリアン、聖フロリアンよ、私の所を逃して、他の家を燃やしてね」・・・
ところで、今回の件で最終的にうちの村の反対運動の人達は勝った:
あの「コンバーター」は村の真ん前ではなく、もっと高速道路の近くに作られることになった・・・

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5 件のコメント:

  1. エンジニアの主人に聞いたところ、ACは(交流)、DCは(直流)の間違い。
    「変圧所」は日本語では「変電所」と言うそうです。

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  2. 揚げ足ではありませんが19世紀末の電流戦争(War of Currents)の際、エジソン(Thomas Edison)はDC、テスラ(Nikola Tesla)がAC送電推進派だったと思います。

    尚、ご存知かもしれませんが、日本のAC電源は西側がドイツ式60Hzで東側がアメリカ式50Hzです。

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    1. 訂正:西側60Hzはアメリカ式、50Hzがドイツ式でした。酔っていてごめんなさい。。。

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  3. 総論賛成、各論反対ってやつですかね。

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