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2015年10月2日金曜日

沈没寸前? 社会統合の幻想

幼いロルちゃんとその家族はロルちゃんの6歳の時にケルン市内から郊外に引っ越した。あの村には昔々から住んでいた古~い家族が色々と住んでおり、都会からやってきて、自分の村の新興住宅地で一軒家を買った新住民達をかなり白い目で見ていた。考え方も違っており、生活振りも異なっていたから、あまり馬が合わなかった様でね。


ちょっとした逸話としてここでこういう話を挿入しよう。うちの家族はケルン市から来ていた。向かい側に一軒家を買った家族には同い年の男の子がいて、あとから僕の親友になっていたが、最初のころ僕はその子とは通訳無しでは話ができなかった。なぜかというと、彼らは南ドイツのシュトゥットガルト市から引っ越してきたので、一言も分からなかった。

とにかく我々は引っ越した村の話に戻ると、現地の村人は我々に歩み寄ったり、彼らの社会に「統合」したりを全然してくれなかった。村で新しい友達を見つけた時にそれはいつも引っ越してきたばかりの家族の子だったし、その他の社会的な場面でも、貴方達原住民、我々新住民で結構分けられていた。しかし、10年ぐらい経ったら、状況が少し変わってきた。なぜならば、村の政策で新興住宅地はあちこちかなり増えて、新住民の割合が益々多くなるに連れ、原住民の影響はドンドン減ってきた。


現在のドイツの大難民危機に於いては「早く統合させよう」という声があるだけでなく、政府の政策すらこれを狙っている。政治亡命者として認められる人、つまり強制送還されない人を各市町村の社会にいち早く統合するというのが大きな目的となっている。

僕はこの「社会統合」という表現を聞く旅に頭を激しく横に振る。マリから来た人、パキスタンから来た人はどこかの村に行かされて、現地社会にどうやって「統合」すればいい訳?と思っちゃう。言葉も国民性も宗教も全然違うから話が通じない。彼らは我々の税金でドイツ語口座に行かされるが、僕は毎日人に教えているから、ドイツ語を習うのは日本人にすらどれだけ大変なのかはよ~く分かる。ただ難民の文盲率は20%以上だと思われている。書くことができても、アラビア文字だろう?どうやってあんな人にドイツ語を習ってもらうというのか?そして、ドイツ語で挨拶程度ができるようになっても、3K以外の仕事が絶対と言っていい程できない。

正直、こんな格好の人達が統合してこなくても結構だ

結果的に言い換えれば、難民の90%以上が中期的、いや長期的に社会の重荷としての役割しか果たさないことになる。政治家が唱える「社会統合」の本来の意味又は目的は何かというと、難民が早く仕事を見つけて、アパートに住んで、通常の社会人になるということだ。しかし、これはチョモランマよりも高い幻想に過ぎない。難民が当分の間社会統合した証明になるのは一つにしかならないに違いない。それは、原住民であるドイツ人と同じ様なあらゆる待遇を受け、同じ様な住宅に住む権利を持ち、ドイツ人と同じ社会福祉の援助金で暮らす権利を習得するということだ。

また長文になりそうだから、その詳細を明日の記事に任せよう・・・








1 件のコメント:

  1. 同じ国内でも生まれ育った土地以外に馴染むのは大変です。私も仕事で大阪にいた時、「よその子」と言われました。また、以前住んでいたマンションでは、外国人の割合が日ごとに大きくなり、不安に感じることがありました。言葉や文化の壁を越えて、異文化をバックグラウンドとする人同士が交流することは、素晴らしいことではありますが、それには大変な努力と時間を有します。難民と言われる方も大変な思いをされて、ご苦労されていると察しますが、外国に生きる道を求めた以上、覚悟を持って生きてほしい。難民ではなく移住した人となるよう。

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