目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2015年3月27日金曜日

ロシアは信用できない、が・・・

共産主義があってもなくても、ロシアは信用できない。80年代のレーガン大統領が言った「悪の帝国」まで言ってもいいかどうかは趣味の問題だが、どうやら彼はそう間違っていなかった気が時々する。


第二次世界大戦まで遡って話を持っていきたくない。もううんざりだ。聞き飽きたし。だが、なんであいつらはこうなっているんだよなぁと溜息つかずにいられない。つい最近ネムツォフという野党の政治家はなんとクレムリン宮殿の真ん前に殺された。野党の政治家と言っても、彼はとにかく現政権を大幅に批判する人だったから殺されたみたい。正確な数字は知らないけど、ここ10~15年ぐらいの間何人かの批判的なジャーナリスト達も殺された事件があり、周りの世界が納得できそうな犯人は決して捕まらない。あたかも、現政権はそれらの暗殺を自分で企んだかの様に、反対的な意見を持っている人は相次いで殺される。

ロシアの日本との対立を風刺に描いていたスケッチ
ロシアは「日本とその他、西側諸国」(<= 80年代に日本の新聞で読んだ面白い表現)の信用を得るのに、上記の殺人事件をもっと徹底的に処理するのは一つの条件となる。但し、ロシア政権はいつも変な奴らばかりとグルになっている。北朝鮮のキム何とかとも大友達だし、白ロシアの気違い大統領とも何より親しく、その他、西側が気になっている独裁者ともとにかくいつもロシアが仲良くなる。自国はこんな外交で怪しまれるとは思っていないんだろうか。いやー、怪しまれたり、白い目で見られたりするのが大好きみたいだね、わざとらしい

ロシアの幾つか他の現象についても西洋が心配し兼ねない。例えばロシアの軍隊に入った「新入軍人」が必ず超危ない肝試しをやらされる。そこから生きたままで出てこないケースも少なくない。この習慣を無くす為に誰もが効果的に介入しない。それに、訳の分からない若者達は数百メートルも高い短波放送のアンテナとか、放置された煙突とか、世界最大の建物の最の最先端にも登って、そこで片手だけで自分の身を持ちながら体を下にぶら下げている。あと、ソ連が崩壊してからの高々の20何年で、元々「労働者の天国」であるはずだったこの国には何よりも貧富の差が激しくなり、餓死している人がいながらも、何十億ドルの財産まで大体不正で獲得してきた代物もいる。マフィアもひょっとしたらイタリアより政治界まで深~く浸透していると主張してもおかしくないだろう。

ソ連の強硬な共産主義政権の時、人権も民主主義も何もないと我々は言われてきたが、国の情勢は秩序の面では当時の方がよっぽど良かったと言っている人も少なくない。東西両側が冷戦で激しく対立していたが、核の抑止効果はお互いのことだったから、一応戦争せずに冷戦は終わった。換言すれば、当時の核抑止力を当てにできたが、今の気違い政権では誰がいつ狂っちゃってボタンを押すかが分からない。従って、今の方が不安を抱く理由が多いって感じがする。

但し、一つだけは認めてあげよう。
1989年、ベルリンで壁が倒れた時に僕は思った。ソ連はどう反応するんだろう。一旦手にしたものはもう二度と手放さないと知ったからだ・・・。でも、ゴルバチョフ書記長のお蔭で戦争にもならないで、ドイツは再統一ができた。1989年には他にも東ヨーロッパの殆どの国が共産主義から脱退し、政治的にも文化的にも西側に近づき始めた。あの時にソ連、ロシアが西側から一つの約束をもらった。西側の軍、特にナト(北大西洋条約機構)の軍隊は今まで以上にロシアの本土に近づいてこないという約束、誓約だった。ただ、ロシアが心配していた様に、いつの間にかナト軍は何よりロシアの国境に近寄ってきた。ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、ブルガリア、ロマニア、いやそこまでソ連の一部となっていたバルト三国すらみんなナトに加盟した。そして今はロシアと長い国境を持っているウクライナも加盟に臨もうとしている。ロシアがクリミア半島を去年占領したし、今東ウクライナでまた酷いことを目論んでいるが、ナト軍が近寄ってきたことを我々は認めてあげないと、今度我々の信頼度が低下する恐れがある。

僕は若い時に思った。向こうは黒、我々だけは白だと決まっているんだろう?とのこと。我々には非がない、悪いのは向こうだけ。本当にホントにそうだったんだろうか。他の考え方はあり得ないか、自分も反省すべき点がないのかなぁとしょっちゅう今でも思う・・・。でももう一回強調しよう。だからと言ってロシアのファンになった訳ではないよー。違う観点をちらっと考慮してみただけのことだ・・・。

最近はロシアの国境沿いに軍の動きは目立っている。冷戦時代が終わったと89年に我々は思ったよね。いやー、あの時の恐怖感が戻って来て欲しくないなぁ・・・


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1 件のコメント:

  1. ロシア、中国、中東なども見ると、秩序を保つには、「日本とその他、西側諸国」のような民主化よりも、強制力を行使する存在が必要なのが現実のようだ。「日本とその他、西側諸国」に生まれたことは幸いであった、としか言いようがない。でも、ロシアでは若い人たちが生まれたときから西側の文化に触れているから、もしかしたら、将来期待できる面もあるかなと思う。我々が生きているうちに、どういう変化があるだろうか。

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