目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2015年3月20日金曜日

男女平等論の一角

僕のブログの読者の皆さんの中には女性の方も多くいらっしゃるからそう言うのではないが、今日の記事をなるべく短く済ませたいと思う。後で歯医者に行かないといけないこともあり、今の瞬間で北大西洋には(僕は見たい)皆既日食が起きるからでもある。しかしドイツでは部分日食にしかならないし、僕が住んでいるライン川地方では霧が濃くて恐らく何も見えないと思われる。まぁでも、それは別の話。



ドイツの大手株式会社の幹部会(取り締役会を観察する委員会)の席の少なくとも30%を女性が占めないといけないという法律が先日出来た。30%を達成出来ない限り、その女性専用の席が空きの状態で残るようになっている・・・。

この話はさて置いて、今日は誰かが「賃金平等の日」であると宣言した。同じ会社、同じ経歴、同じ年齢、そして全く同じ仕事をやっている男女同僚が同じ給料を貰っても全然構わないけど、今日のキャンペーンで課題になっているのは、全体的に、業種を問わず、みんな(男女)が同じ賃金を貰うように求められている。
今日のキャンペーンの象徴

連邦統計局の調べによると、ドイツでの女性の平均賃金は男性より22%低い。その理由としては、女性の方がバイト、パートの仕事も多いし、賃金層が昔からそんなに良くない業種、例えば介護、掃除、レストラン等々の様な所で働いている場合が多いそうだ。この事実は我々一般人も理解出来るだろう。

ただ、ここの人達の要求はこういうこと。つまり、(教養の恐らくより低い)掃除の叔母さん(いくらその仕事自体は大変疲れるのであっても)は、(長年大学に通って修士課程まで成し遂げた)研究者又はエンジニアーの男性と同じ賃金を貰うよう、彼ら(いや、彼女ら)は求めている。

もう一回、介護の仕事は大変、病院で働くのもそう。実は、そこの賃金層はとてもとても低過ぎると僕は昔から考えている。でも、それは女性だけでなく、そこで働いている男性にも当たり、業種自体の問題だ。

そして、なぜ女性だけを優先する訳?身体障害者は身体障害者でない人に、移民が原住民に、若い人が年寄りに、独身が既婚の人に、教養のない人が最高級教育を受けた人に、お金のない人がお金持ちの人に、眼鏡を掛けている人は眼鏡を掛けていない人に対してもいつか同じ様な要求できるようになるのでは?

業種を問わずに賃金層を統一するのがとにかく絶対不可能だと思う。不自然だし、共産主義的なユートピアの思想だけに過ぎない。マルクスが想像していただろう理想的な共産主義では全てが一緒。給料が一緒。住まいが一緒。所有物が一緒、なんでも。あああ、何てつまらない社会なんだろうね。全てが一緒だったら、努力しなくても必ずみんなと同じ権利、同じ大愚を貰うからだ。論理的に、必然的にこうなる。

法律や人権はみんなにとって同じであることは必須の事だが、強制的に全てが同じであるべき社会には僕は住みたくない。それは決まっている。

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3 件のコメント:

  1. 日本では管理職の女性割合を30%義務付けをやろうとしますが、こんな政策で管理職になっても「女だから管理職になれたんでしょ?」のような事を言われて女性も嬉しくないだろうし、男女対立を招くだけだと思うんですよね。

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  2. 相応の報酬を要求すること自体は、間違っていないと思うけど、逆差別的な現実をどうするんだ、と言いたくなりますね。
    30%って、一体最初の発案者はどこどいつなんだ?名を名乗れ。
    なぜ25%でもなく35%でもないんだ?何の根拠があるんだ?
    政策として義務化するんだったら、ちゃんと説明しろよ・・と思うんだけど。

    女性が管理職として男より劣っているとは思ってませんよ。だけど、義務化する意味がどこにある? 少なくとも30%の女性が管理職としてその席についたら、法制化される以前より業績が向上したか、しなかったのか検証はやらなくちゃダメでしょう。
    きっと検証なんかやらないんでしょうけどね。

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  3. まぁ、その「掃除のオバサンと男性エリート研究者が同じ給料をもらうべきだ」という共産主義思想と、先進諸国で一般的に言われる男女平等論は全くの別物ですからね。

    前者のようなことを言う男女平等論者はまず存在しませんから、この記事のタイトルではロルちゃんが日本の女性読者に誤解されてしまう危険性もありますよ。タイトルを変更した方がいいかも?と少し感じました。

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