目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2015年5月1日金曜日

終わらないね、永遠にさ・・・(日本もそうかなぁ)

小さい時に思った。25年周年記念、30、35、40、50、60や5年前の65年周年記念の時にも思った。いつ終わるんだ、いつまで我々は言われるんだと。でも、終わらない・・・。
何歳になったら戦犯として初めて追及されるんだろうか。20歳、18歳?そうであるなら逆算すると1927年以降に生まれた人はセーフだろうね。つまり今だと、88歳以下の人。でも、88歳以上の人はまだまだいっぱい生きている・・・


第二次世界大戦の終戦は今年、ドイツでは5月8日だけど、70周年記念を迎える。88歳以上の人でないと戦犯として認められないだろうに、つい先週、ある裁判所で93歳の人は戦犯として告訴された。彼の罪:アウシュヴィッツの収容所で彼は経理、総務、つまり事務仕事をやっていた。囚人達から没収されたお金を計算して整理したし、部分的に囚人達の荷物を見張ってもいたそうで・・・。それで70年後に戦犯の裁判ってマジっすか???

原告側の求刑は?ナチスの虐殺行為に逆らわなかった、というか大量殺人の補助だということ。
日本の皆さんの為に換言して繰り返そう。80年前のドイツの政府が命じた事に反抗しなかったドイツ人は今となってドイツの裁判で戒められることになる。それって日本でありっ?この間メルケル首相は日本に行って、阿部首相に「もっと反省すれば?」と言ってきたのは本当かどうかは知らないが、大きなお世話だと僕は思う。日本は自分の反省を外から促されるんじゃなくて、自分から閃いてやればいいと思う。しかし永遠にと?今のせっかちの世の中では忘れる事の得意な日本人は高々4年前の福島原発事故すらを「遠い昔」として見なしているから、どうやって70年以上前の自国の犯した罪を反省し続ければいいんだろうね・・・。

1945年の画像、僕の故郷、ケルン
大聖堂は連合空軍にとって遠くからの的となっていたからあまりやられなかったが、
市内の90%以上の建物が空襲で崩壊し、人口は1万人まで減った・・・

僕はとにかくそろそろ諦める:自分が生きている間に母国ドイツはずっと戦争の責任どうのこうの求められ続けるだろうということ。最後の戦犯は死んだら恐らく言われなくなると数十年前の人達はそう希望していたが、それは錯覚で終わる。第二次世界大戦は20世紀の最大の出来事だけでなく、他の出来事と並んで永遠に人類の記憶に残る。15世紀のルネッサンス、16世紀のルターの宗教改革、17世紀の30年戦争、18世紀のアメリカ革命や独立、フランス革命、啓蒙思想の誕生、19世紀のナポレオン戦争、ウイーン会議、マルクス主義の誕生、数か国の植民地戦略と同じ様に第二次世界大戦は記憶から消えないし、そして特にドイツがなるべく自分の深い反省(や弁償等々)から逃れないように、あるグループが一所懸命押しつけ続けてくる・・・。

コンクリートや石造りだから骨組が残っているが、中は洞窟の様な状態しか残っていない

しかしなぜドイツだけがずっと罰せられている訳?ヨーロッパ各国が植民地を占領した時に犯した犯罪はどこに行ってしまった?特に鼻たーかだかのイギリスはドイツを指さすことはないと思うなあ。何、インドでどう振舞っていた、トミーはね?フランスもそう。つい最近(戦後)ベトナムやアルジェリアで何をやってきた?オランダはインドネシアで、イタリアはエチオピアで、スペインはもっと昔何百万人の南米の原住民をとても残酷的に虐殺しただろう?ところでポルトガルも大した変わらないからね。アメリカはベトナムで何をやった?毛沢東のせいで中国で何人が餓死したか殺されたか、4千万人、5千万人?・・・中国だから詳しい数字が分からないけど。ソ連のスターリンも自国で何千万人を殺した?5千万人ぐらい?

あと馬鹿なトルコ。ちょうど百年前にトルコは当時のオスマン帝国で生きていた少数民族のアルメニア住民を150万人ぐらい虐殺し餓死させた事実が知られている。それも今年で100周年記念になっているから、つい先週バチカンのローマの法王や幾つかの欧州の政府、因みにドイツの大統領もがそれをとにかく初めて「虐殺」として名乗った。虐殺として名付けて、100年後に政権を握っている今のトルコの政府に「初めての事として・・・、アルメニア人の事件を虐殺として認めろ」と訴えた。トルコ国内で政府に対しての反対意見が例えばフェースブックに現れたら、フェースブックへのアクセスをブロッキングする(!!!)今のトルコの政府が欧州からの「認めろ」という訴えを聞いて、「一生根に持つぞ」と開き直っている。ドイツのガウク大統領に対して「忘れない、許せない」と子供っぽく駄々をこねているし・・・。それで?許せなかったらどうする?トルコから襲ってくる訳?ドイツとの縁を切る訳?どうぞ・・・、えーと、でも出来るだけ同時に拾って帰って欲しい物あるんだが、可能かしら・・・。全くアホな奴ら!

人間の一生分ぐらい前の話なのに、戦争の思い出から逃れない、我々の世代。それについてしか書きたくなかったが、ついこんな放論になってしまった、それは恐縮です。ただ、一旦書き始めたら滝みたいに色んな考えが流れてくるから、書けずにいられない。ここまでつまらない思いをしてきた読者の皆さんにお詫びを申し上げましょう。そうでない皆さんは何かご意見がある場合、コメントを入れてください。よろしく・・・

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7 件のコメント:

  1. 一番疑問に思うのは、こういった当たり前な疑問を表に出すと非難されるような社会になっていることですね。
    「他がやっているからって自分がやったことが正当化されるとでも思っているのか!」とか怒られて、それ以上言い返そうものなら右翼か危ない人として扱われる。
    私達は一度たりとも過去のことを正しかったなんて言っていないのに。必要以上に我々を非難するのは、自分達に後ろめたい過去があるからだと思っています。それを正当化したいのはむしろ向こうのほうで、歴史の負の側面を全て敗戦国に押し付けたいのでしょう。
    それでもいつか人々が、賢く忘れることができるようになったら、そのときこそ本当の意味で戦争は終わると思っています。これも日本人的な考え方なのでしょうかね(笑)

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  2. 左翼の問題はドイツも日本も似たようなもんじゃないですか?

    >この間メルケル首相は日本に行って、阿部首相に「もっと反省すれば?」

    メルケル首相というか、ドイツマスコミですかね(フランクフルターアルゲマイネやら南ドイツ
    新聞やら。)。それにしてもドイツ人ってなんで日本に対して「上から目線」なんですかね?

    日本人的な感覚からして本当に過去を悔いて反省してる人が他人に対してドヤ顔で
    「俺はこんなに反省した、それに比べてお前らは・・」なんて自慢・説教できるのかどうか?
    疑問だし、これまた日本人的な感覚ではこういう自慢は実にうっとおしい。

    大体、ドイツと日本って置かれている状況も立場も違うし、単純に比較できないと思いますし。
    そもそも、ドイツって東西分裂、冷戦のドサクサ紛れで国家賠償してないし、ギリシャの言動は
    ひどいしお粗末とは思うけど、まったくの間違いでもないんじゃないか?と
    日本に様々な問題があるのは認めますが、世界トップクラスの武器輸出大国のドイツから平和とか戦争に関する説教を食らうのはなんだか納得いかないですね。

    そういや、メルケル首相やドイツメディアは日本に「脱原発」を訴え、再稼働への動きを批判してましたが、そもそも未だに9基の原発が稼働していて、発電量の7割が原発のフランスと電力の売り買いをやっているドイツがなんで現状で(仕方なくとはいえ)原発稼働がゼロの日本に
    これまた「脱原発」を説こう・・なんて思うのか?その辺りの考え方がさっぱりわかりません。

    もっともドイツに反感を持っているのか?というそんなことはないです。
    結局のところドイツ人、日本人、その他問わず、人間は所詮、他人に厳しく自分に甘い動物。
    自分が苛められたことはよく覚えていても、自分が人を虐めたことは覚えていない、あるいは
    自覚がない・・・そんなもんではないでしょうか?

    ドイツ人や日本人、その他もその例外ではなかったというだけの話だと思います。

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  3. おっしゃる通り、全ての大国は過去に何らかの重大な戦争犯罪や人種差別、他民族の弾圧、植民地政策、人身売買などを行っています。 また、第二次世界大戦の戦勝国であるアメリカとソ連、さらに中国も戦中戦後に多くの非人道的行為を行いました。 それらは本来は戦争犯罪と呼ぶべきものです。

    第二次大戦のドイツが反省を迫られてきた理由の一つはユダヤ人迫害ですが、実は、日本の隣国である北朝鮮では現在も強制収容所があり人々が非人道的に扱われていますし、中国ではウイグル、チベット、内モンゴルなどで漢民族による民族弾圧が続いています。

    トルコにはクルド人迫害の問題がありますし、中東ではイスラム国の問題は勿論のこと、パレスチナ人は明らかにイスラエル人に迫害されています。 時代が変われば、被害者だった者が加害者になるのです。

    そもそも、戦後に生まれた人間に戦争責任はないし、罪悪感を持つ必要はありません。 最も大切なのは自国が侵略戦争を起さないことですが、現在の政治状況からみて、ドイツも日本も戦争を始める可能性は全くないと思います。

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  4. ロルちゃんのように欧米(だけでなく世界中の国)のとんでもない犯罪行為を認識しているヨーロッパ人って少ないのではないでしょうか?
    欧米の学校の歴史の授業で、いかにヨーロッパ、米国が世界を侵略、虐殺、奴隷化して破壊しまくったかを教えているとはとても思えません。
    どの国でもそれはあるでしょうが、こと世界的規模の大きさを言えばヨーロッパ、アメリカほど罪深い国々はないですよね。
    彼らにとってアフリカ、アジア、アメリカ、オーストラリアその他すべての地域に住む人間を人間とみなしていなかった訳だから、、、
    これまで世界中で極悪非道の限りをつくしながら一切の謝罪も反省もない、相も変わらず正義の味方だとうぬぼれている欧米にとやかく言われる筋合いはまったくない。
    世界中の日欧米諸国は声を上げてしかるべきだと思います。

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  5. 世界史を勉強したときに30年戦争を習いましたが、とんでもない悲惨な戦争だと思いました。
    ペストの影響があったにしろ、当時のドイツの人口が3割以下にまで減るというのは、歴史的に
    後漢末期(三国志の時代)ぐらいしかありません。 今も、ドイツには恐ろしい民族の記憶として
    「(スウェーデン軍の)グスタフが来る」という表現が残っているという話も聞きました。

    結局、そのような戦争を経験すれば、「異民族の排除には無慈悲な対応であたるしかない」、
    「やられる前にやれ(殺される前に敵を殺せ)」という民族的遺伝子が注入されてしかるべきで、
    歴史的にはナチスドイツの戦争もただの一つの黒歴史の逸話に過ぎないことになるのでしょう。

    ドイツの黒歴史といえば、第一次世界大戦後のドイツで起こったハイパーインフレも有名です。
    1923年には財政破綻による紙幣の大量印刷からマルク紙幣が紙切れ同然になってしまい、100兆マルク紙幣発行とか笑うに笑えません。 当時の人たちは皆な短期間で金融財産を全て
    失ったことになります。

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  6. >僕はとにかくそろそろ諦める:自分が生きている間に母国ドイツはずっと戦争の責任どうのこうの求められ続けるだろうということ。
    ⇒ 私も諦めてます・・。
     ミュンヘンにNazi museum がオープンしたnewsを最近見ました。
     ドイツ人の心の奥を想うと、複雑な気持ちがしました。
     日本はまだましです。

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  7. 事務仕事で戦犯責任というのは、日本ではあり得ませんね。極東裁判で裁かれたのも、一部の政治家などを除き、軍属の戦時国際法違反者です。

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