目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2014年12月10日水曜日

またまたサンタクロース

ご理解を頂けるかどうかが分からないのですが、最近起きた仕事の変更によって忙しくなり過ぎて、ブログ記事の執筆に十分に時間を使えなくなりました。軌道に乗って、新しい事情に慣れてきたら、また前みたいに書こうと思っているので、今しばらくお待ち下さい。いずれにしても、来年の抱負はいっぱいあって、みんな実現できるといいなあと思っているところです。


とにかく、最近ブログ記事を少し休んでいるのに、ブログサイトの読者の数は減らず、記事も耐えずに読まれていることで、やっぱり新しい読者も絶え間なく加わってくるんだなぁ~と、僕は分析している。そうであるならば、2年位前に出した記事を再度投稿しても怒られないのではないかとも勝手に思わせてもらおう。しかも結局、当時の「サンタクロース」に関しての記事はその後「百夜一夜」という僕の本に使った後に、ここのブログページから外したので、再度投稿しても多くの読者達にとっては真新しい記事として楽しんでもらえるだろうと思い、今日はここであれをもう一度出す。クリスマスシーズンなので合うし、当時の怒りと文句の気持ちも未だに消えていないので、是非読んでもらいたい。
ところで、この記事とその他、100個の記事は僕の本に搭載されているし、日本にはまだ少し在庫があるので、ご興味の際、ここをクリックしてご覧ください
さてさて、サンタクロースに関しての記事をどうぞ、ごゆっくり・・・

こいつは誰?

ここ数年前から毎年の様に、西洋のある一つの文化が凄く気になる。それは、日本語で言うと、「サンタクロース」の事である。この話を書いてからクリスマスまではあと僅か4日間しかなかった。ドイツでは1224日の夜(クリスマスイーブ)には日本語に訳し難い「Bescherung」(独和辞典では「寄贈」と出ている)という儀式があって、子供達が、他の国と違って、25日の朝まで待つのではなくて、24日の晩にはもうプレゼントを貰うことになっている。
   
プレゼントを持ってきてくれたのは「Weihnachtsmann」(直訳で「クリスマス男」)だとの事。でも、その「Weihnachtsmann」は一体全体誰なんだよっ、といつも思う。その為には先ずクリスマスの由来を少し照らし合わせなくてはならないが、あまりにも簡単で知られ過ぎていて、本当は「照らし合わす」必要はないだろうと思われる。結局、クリスマスなんて、あれなんだろう・・・っか?本当に確実にクリスマスの由来はみんな知ってるんだろうか。

10年も前にドイツ最有力の新聞社が行った調査の結果なのだけれども、700人の子供達にちょうどその質問をしていた。結果は何よりも恐ろしい。「イエスキリストと何らかの関係がある」と答えた子供達は15%にしか達しなかった。「子供がプレゼントを貰う為にある」と答えたのが9%、

Ø  「昔からの習慣だから」
Ø  「お婆ちゃんが来るから」
Ø  「販売店の売り上げが増える為」
Ø  「サンタクロースが死んだ日の祝い」という訳の分からない回答もあった。

6%は何も答えられなかった。15%だけしか本当のきっかけが分からない。上記の調査は10年も前の物だから、今だったらもっと酷い結果になるかもしれない。この話を読んでいる皆さん全員がクリスマスの意味を自信持って言えるでしょうか?はい、勿論、イエス・キリストの誕生を祝う日ですね。じゃあ、サンタクロースは一体誰だ?一つ、いや、二つは決まっている。一つは、とにかく諸説がある。二つ目は、今時のサンタクロースの外見はなんと「コカコーラ」の1931年のCMに由来している。その背景。

Ø  中央ヨーロッパには中世から、ある聖人が崇拝されていた。ミラのニコラオス。ミラというのは今トルコの領土に入っている場所の名前である
Ø  それに、伝説ではこのニコラオスは子供達の保護者となっていた
Ø  ドイツとその他、キリスト教のカソリック派が強い所には、一年間のカレンダーの365日の毎日に「聖人の名前」が付いている。126日は「ニコラウス」・24日は「アダムとイーブ(!)」、25日はクリスマスだからない。(因みに僕の名前は727日みたい・・・本当にさっきまでは知らなかった・・・(笑))

今も昔も126日には、ニコラウスがドイツの子供達にお菓子を持ってきて、靴か靴下に入れる習慣がある。但し、ドイツのマルティン・ルターが起こした16世紀の宗教改革では聖人の崇拝は廃止されていたから、上記の寄贈は宗派や地域によって126日から122425日にずらされた様である。上記の「聖なる」ニコラウスの事は、オランダ語で「Sinterklaas」(シンタークラース)と言っていて、アメリカに移民したオランダ人の持ち込みで今風のサンタクロースに歪んだ。

情報源を調べれば調べるほど沢山の説が出てくるから、最終的にはこの問題が明確にならないのだが、先ほど指摘した1931年のコカコーラのCMキャンペーンでサンタクロースが今の赤いコート、赤い帽子等などを着るようになったというのは確実の様だ。今現在も、コカコーラ社の広報部に聞いてみたら、自社のCMが今のサンタクロースの由来となっているというのは彼らすら認めている、というか、主張している。ということで、簡単にまとめてみよう。

聞かれる人が若ければ若いほど(子供)、クリスマスの本当の意味はもう殆ど知られなくなってきたサンタクロースは実に糖分に溢れている、カロリーたっぷりの、ド甘い、人間を必然的に太らせるドリンクを造っている、世界最大のメーカーのCMマスコットだけである。(特に西洋の)子供達がクリスマスで楽しみにしているのは、記念日ではなく、プレゼントを貰う事だけだ。そして、子供達が、実際に生きていた、自分達の保護者となっていたはずの昔の聖人を崇拝しなくなって、商業のマスコットを心待ちにするようになった。

なぜ、どういう訳で、どうして僕らはこんなとんでもない事を応援しなくてはならないのだろうか。今時のクリスマスの大半はビジネスだけに過ぎなくなった。考えれば考えるほど腹が立つ・・・。サンタクロースはもう一切応援しない。決まった!いや、もっと強気に出よう。オーストリアには「サンタクロース廃止し、「Christkind」(イエスキリスト)だけを祝おう」という運動がある。それに加盟しよう!サンタクロース出て行け・・・!!!

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3 件のコメント:

  1. 日本でもクリスマスはただのイベントになってます。何かを祝うならその物事の歴史や背景は知っておくべきです。

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  2. 色々と勉強になりました。ありがとうございます。
    お仕事お忙しそうですね。あまり無理なさらず、お時間あるときにぜひ記事の投稿続けてくだされば嬉しいです。

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  3. イエスは、子供が大好きだった。そのイエスからコカ・コーラに子供たちを奪われた宗教界の怠慢とだらしなさが責められるべきじゃないの?
    イエスに何と言い訳するのか聞いてみたいね。

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