今日の記事のきっかけとなったのは、またまたドイツ緑の党の議員の発言。論点は原発の廃棄物。ドイツの法律では、ドイツで出来た原発の廃棄物を外国に「輸出」してはいけない。どの政権で誰の考えでこんな規定ができたかは分らないが、一つだけ確信している。それは僕の常識には違反している。
ごみ、廃棄物も言うまでもなく、普通の商品ではない。普通の商品又は製品と同じ様に目的地では使われない、まあ、埋められるだけだ。但し、その「埋めるサービス」を頼む国がそれなりの代金も払うだろう?どこが悪い訳?勿論、どこか訳の分らない国がそのごみを持って、自国の環境や住民に不利になる様な処理法を遂げたら、困る。病気になるから短期的に現地が困るが、「輸出」ができなくなるから中期的に輸出国も困る。ところが、人口密度が極端的に低い、直径1000キロどうせ誰もいない地域へのそんな運搬や保管はなぜ駄目なの?
ドイツの人口密度は1平方km当たりに226人、日本は336人ということで両国はかなり高い方。それと比べてモンゴル1.8人、オーストラリア2.8人、カナダ3.4人、ロシア8.0人、アメリカ31.6人。ロシアの一部であるシベリアもなんと2.9人しかない。日本人の読者がピンとくる為に言い換えれば、日本領土の30倍ぐらいの面積には、関東地方を少しだけ上回る3800万人しか住んでない。北極に進めば進むほど住みたい人はもっとも少なくなって、多分あそこのどこかには相応しい所があるんだろう、きっと。いや、ドイツの左派又は緑の党はそんなチャンスがあっても大反発するだろう。それはなぜだろう、なぜかしら。自分の国民が「犯した」廃棄物を自国で処理すべきだというご立派な考え方から生まれているか?又はそれもまだ戦争責任の反省の一つ?か、やっぱりドイツ嫌いという彼等の根本的な情操がまたばれているのではないか。あまりにも僕の一般常識と異なっているから、そうだと思うしかないね。結果的に、シベリア、海の方ではなく、まだ大陸で、直径何百キロ誰も住んでいない地域なら、ロシア政府からの案があったら僕は検討するだろう。
実は、もう一つ関連の話題があるが、それを言う前に強調しよう。ここ100年で二つの世界大戦を体験してきた国の人としては無論のことでもう二度と自分の国に戦争が起きて欲しくない。ただ、色んな戦いは特に最近また増えた感じがする。世界中あっちこっち戦争や紛争が起きており、中にイスラエル、イラク、ウクライナが一番目立つ。
昔からあるドイツの法律では、戦争地域、紛争地域や政府が国民を武器の力で抑えようとしている国に兵器を輸出してはいけないことになっている。武器の輸出にはドイツで一々許可が必要であることはまぁ、しょうがないかなぁ。但し、紛争が起きそうな地域にはドイツが輸出を控えても、早速周りに国々、アメリカ、ロシア、中国、フランスや日本も大歓迎!「はいどうぞ、馬鹿なドイツ、君達は受け取りたくなかった注文は喜んで承りますよ~。だって自国の経済、納税、国民の豊かさにも有利に働くもんだからさ」。ドイツだけはそこで引っ込めて、他国にそのビジネスを任せる。僕にはそれは一切分らない。北大西洋機構に参加している国々にしか兵器を売らない方針を追及しても、そこからどこに回されるかが分り得ないだろう?
ドイツの兵器輸出金額は特にドイツの左派政党各種に訴えられている。でもじっくり照らしてみれば、ドイツの国民総生産のなんと0.3%ぐらいしか兵器の輸出に占められていないことが分る。0.3%!スズメの涙に過ぎない額。それでも8万人もその産業で働いている!8万とそれぞれの扶養家族はあれで生活を送っている!この事実には左派の奴等は全く目をつぶっているんじゃないか。
正直言って、僕だってああいう様な会社の、特に開発部又はマーケティング部で働きたいとは思わないよ。だって、開発部で働くのにどれだけの冷静な感覚が必要なんだろうかと考えちゃうからさ。「この爆弾をこう改良すれば100人が一気に死ぬ、ただ更にああすれば、150人の命が直ちに絶滅される。コスト面では150人の奴はやや高くついちゃうけど、一人当たりの費用を考えれば、ここの方が大部お得なので、お勧めしましょう」という様な計画を練れないと駄目のなら、多分途中で反吐が出てやっていられなくなるだろう。
僕が絶対働けない産業は他にもある。その詳細は別だが、上記の様な懸念を持っていない人、又は肯定的に「働きたい」と思う人は働けばいい。国の首相も国の豊かさを考えないと駄目。自分が友好国に納めた兵器は後々からどこに密輸されるかがどうせ分らないし。僕は首相ならそれを全部兼ねて考慮してみた結果として、ABC兵器以外の生産や輸出は多分大幅で緩やかに許すと思う。ちょっと残酷に聞こえても、全~部見なくてはいけないから。そうでなければただ単なる気休めになるしかない。言い換えれば、筋違いの倫理だ、それだけ。
仰るとおりだと思います。それでも輸出をしないで処理できればなお素晴らしいとは思います。
返信削除今後は核分裂の代わりに、核融合技術が発展してくれればと思います。
ドイツは兵器輸出は、アメリカ、ロシヤに次いで、第3位です。 ユーゴスラビヤ内戦の折の地雷、ビルマを始め多くのアジアの地雷にはドイツ製が目立つ。 日本は武器輸出は遣って来ませんでした。 最近輸出緩和の話が出ていますが、管理を厳しく限定的にとしています。 特に中国の海洋進出、インド洋や南シナ海があるのが大きな切っ掛けですね。 水上飛行機に興味を持つ国、オーストラリヤは大きな海岸線を持っているので日本のヂーゼル潜水艦に興味がある等です。 アメリカともお互いに技術を交換する話が出たのも最近です。
返信削除日本の左派はスウェーデンの高福祉高負担を賛美しながら武器輸出に反対しています。スウェーデンは各国だけではなく日本の自衛隊にも武器を売って高福祉高負担のお金を稼いでいるんですけどね・・・。
返信削除研究開発の分野では 加速器駆動未臨界炉 という新世代の原子炉があります。
返信削除( 英語名 Accelerator Driven Subcritical Reactor ドイツ名 Rubbiatron )
この 加速器駆動未臨界炉(略称: ADS) は、半減期数万年以上の核廃棄物を
核分裂で焼却できる事から「核のゴミ焼却炉」と呼ばれています。
この ADS は、加速器によって加速された陽子線を放射性核廃棄物に照射して
核破砕反応を起こし、それによって生成された中性子を臨界量に達しない核燃料を
装荷した原子炉に照射することで核分裂反応を起こしてエネルギーを得る設計です。
ADS 以外にも、原子炉設備内で核廃棄物に粒子腺を照射して有害放射性物質を
無害化できる(原子力発電所内の)原子炉設計は研究されています。
遠い将来の原子力は 核融合炉 が理想ですが、当面の実現可能な目標としては、
"より安全で放射能事故が起こらない"新世代原子炉が(日本の)課題です。
>昔からあるドイツの法律では、戦争地域、紛争地域や政府が国民を武器の力で抑えようとしている国に兵器を輸出してはいけないことになっている
返信削除といっても、ドイツが武器を売る最大のお客さんが中国なんでしょ?笑
日本びいきのドイツ人は多いのは確かだが、それ以上に商売では中国びいきってのもあるよね。1937年、第二次上海事変で帝国海軍陸戦隊が相当数の犠牲者をだして上海を制圧したんだがこのとき交戦した蒋介石シナ軍の精鋭部隊を育てトーチカ等の装備を提供したのがドイツ軍事顧問団。
話を続けると、
返信削除1937年に米国などが中国から日本軍と日本人を追い出そうとして、米国や英国などが中国(主に中国国民党軍)に武器・資材・燃料を提供して中国にいた日本軍と日本人を中国軍が一方的に攻撃したのが大東亜戦争(日本側の第二次大戦)の始まり。
その理由は、米国や英国が中国を半植民地化する際に日本が邪魔な存在だったから。 戦後になって、戦勝国側によって日本がアジアを侵略したことにされました。
兵器を作る人が悪いのか、売る人が悪いのか、使う人が悪いのか
返信削除深く考えさせられました。
利益にもなるので、それで生活している人も多くいらっしゃる。
先日、ドイツ製のシミ抜き洗剤を買って使ってみました。
シミ汚れがすっかり落ちて、綺麗になりました。
高くてもドイツ製品がもっと欲しくなりました。
人を幸せにする製品で利益があがれば一番良いんですけどね
三国同盟をしながら、ドイツは日本に分らない様にと、シナに戦車を売っている。 ドイツを信じた松岡外相一人の責任ではない、日本のメヂアにのせらあれた日本国民も悪い。 にもかかわらず、日本の教育は、未だにドイツの音楽家や科学者だけを取り上げ、ホロコーストには触れない。 だから日本人はドイツに対してメクラのままだ。
返信削除一般的に、日本人がドイツに寄せる好意に比べると、ドイツ人の方が日本に対して関心も好意も少ないのは確か。 ドイツ人は、日本は産業の競争相手だから困るとか、欧米の技術を真似するなとか感じているのではないか。
返信削除そもそも、一般のドイツ人はアジア・アフリカに興味がなく、日本は極東の民族のひとつだという印象しか持っていないと思う。 かつて、ドイツが日本と三国同盟を結びながら、日本と敵対するシナに戦車を売っていたのも、その程度の民族認識しかなかったからだろう。
コメント欄を拝見したけれども、国民党に対する武器輸出の件でドイツが批判されているようなので、あえてドイツを擁護する視点で書かせていただく。当時のドイツ側から見れば中国を支援するのは国益と国民感情を考えれば自然なことなのではないかと思ったので2点ほど述べる。
返信削除一、軍事・経済的な話で、武器を輸出することによって雇用が創出できることと、希少な資源
を輸入できる点。
二、第一次世界大戦でアジアにおけるドイツ権益は日本のものになった。
ドイツとしては日本の言うことをきく義理はないと考えても疑問はないよね。
緑の党または左派は、ドイツが嫌いで嫌いで仕方ない。どうしてもドイツが行き詰るような事がしたくて仕方が無い。ドイツ国民が貧困に喘ぐ結果になってもそれで良しとするんでしょ。日本にも日本が嫌いで嫌いで仕方が無い連中がいるけど、そんなに嫌いならドイツからも日本からも出てけば。雇い主の所にさっさと帰れよ。○○どもめ。
返信削除ドイツの社会的経済的に重要な問題をテーマにする度に、過去の戦争責任だとか三国同盟だとか引っ張り出されて非難されたんじゃたまりませんね。
書き足りないのでまたお邪魔します。
返信削除太平洋戦争は侵略戦争ではないと仰る方がいらしたので、その方に向けてコメントさせていただきます。
初めに、記事中の「昔からあるドイツの法律では戦争地域や政府が国民が武器の力で抑えようとしている国に兵器を輸出してはいけないことになっている」に対して、あなたは「ドイツが武器を売る最大のお客は中国」と述べておられます。具体的には何年の事でしょうか。ここでいう法律とはおそらくボン基本法の26条の事だと思われますので、戦後のことでしょうか。それとも1930年代ですか。
太平洋戦争に関しては「日本がアジアを侵略したことにされました」とありますが、違うのですかね。本当はわかっているとは思うのですが。何せご自分で「米英が中国を半植民地にする際に日本が邪魔な存在だった」と書いていますからね。都合のいいように取捨していては事実とは懸け離れるばかりではないですかね。
1. 太平洋戦争は侵略戦争ではないと書いた人とドイツが武器を売る最大のお客さんが中国なんでしょ?と書いたのは別人です。 質問の相手が違います。
削除あと、断定と疑問では意味あいがことなりますので、面倒でも最後まで正確に引用してください。
ドイツが武器を売る最大のお客さんは中国→断定
ドイツが武器を売る最大のお客さんが中国なんでしょ?→疑問
2. 商売ではドイツは中国びいきのところがある。ドイツが中国に武器を売るということは(or 売るとしたら)日本にとって困ったことだ、過去にそういう事例があったというのが話の趣旨です。法的な観点からのドイツ武器輸出の正当性についてとは趣がことなります。それに関して自説を展開したいのであればどうぞどうぞ。
3. ちなみになぜ突然中国をだしたかというと、今も1930年代も中国はドイツの貿易相手国として大きな存在であり、また日本と中国の間には尖閣問題があるからです。
いじょ
コメント読みました。正直突っかかって申し訳なかった。
削除一連の書き込みは同一人物によるものだと思っていたので、その時は読んでいて「話が記事の内容から飛躍しすぎる」程度に考えていました。そういうことだったのですね。正直話せばその誤解がなければ私はコメントなんて残さなかったでしょう。引用が正確ではなかった点もこれからは気をつけます。
素晴らしい洞察です。
返信削除