目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2014年1月3日金曜日

ドイツのバルカン化

観光客ならなかなか気が付かない事について今日は報告したいが、予め言おう。僕は前の記事でレイシスト(人種差別者)と言われたが、僕はまさかそうではではない(そんな与太話は止めて欲しい)!報告するのはあくまでも事実や現状であり、社会や政治などでは現在大きく世論の対象になっている事のみである!

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でも先ずはご注意ください。
それなりのコメントがあったので、予め一つを断言しなくてはならない。
この記事では
1.僕は「乞食」と言ったら、それは意図的です。僕が描いた「乞食」は、施しをねだっているのに、ホームレスと違って、ちゃんと住まいを持っている。
2.逆に「ホームレス」は施しをねだらないで、住まいを持っていない。
ということで、どうしても乞食とホームレスを区別する必要があった。
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三つの現象は最近ドイツで目立っており、話題になっている。
  • 一つ。都会の商店街には乞食が増えている。乞食は昔からいたが、最近目立っている人が南国っぽい顔をしており、若くて、中に餓死しそうな子供までもお金をねだっている場合もある。それでも充分に同情を起こしているのに、中には攻撃的な姿勢で、考えられないほど酷い身体障害をわざとらしくさらけ出している人もいる。

  • 二つ。乞食の「風景」を回避しようと思ったらいくらでも回避できるが、別の所ではなかなか避けられない。それはスーパーの前である。戦略的に良い場所で、一般人誰だってしょっちゅう入らなくてはならないスーパーの入り口の前に立ち、乞食の生活を描いている新聞「フィフティ・フィフティ」を売ったり、直接施しをねだったりする場合も多い。お客さんは話掛けられないでスーパーに入れないケースが多発しているので、乞食達が部分的に経営者に追い出されることも多くなった。

  • 三つ。乞食の話は90年代よりあって、「最近」の現象だと言ったらちょっと相応しくないと思われるかもしれないが、もう一つの現象は実に最近の事で、自分でもよく気がついている。スーパーで買い物する時にやたら多く、大体二人か三人の組みでできている、また南国っぽい顔をしており、労働者の格好をしている男達が東南ヨーロッパらしい言葉を喋って、一緒に(大量の)買い物をしている。親子、夫婦は勿論のことで、たまに同性愛っぽい人が一緒に買い物をするのを見かけるのにとっくに慣れたが、ああいう組み合わせの人達は最近、ここ1~2年の現象として毎回毎回出くわす。
それはなぜか、どういった背景があるのだろうか。
読者の皆さんには若い方もいるかもしれないので、ちょっとだけ歴史を照らしてみよう。
1990年までにヨーロッパは二つの大きな「ブロック」に分けられていた。西側は民主主義、資本主義。東側は事実上の独裁主義や共産主義。その両ブロックの境界線は「鉄のカーテン」と呼ばれていた。西側の人達は自由でどこに旅行しても良かったが、東側に住んでいる人達の移動には厳しい制限があったと言うよりも、出国できたのがせいぜい政府の人、行政関係者、大会の時に強硬な警備付きのスポーツ選手もということであった。

ところで、第二次世界大戦の結果として二つ、西と東に分けられたドイツのど真ん中にも境線があった。そして、昔も首都であったベルリンは何よりも複雑な位置にあった。それは東ドイツの真ん中に、島みたいに浮かんでいた。だが、ベルリンの西側はアメリカ、イギリスやフランス軍に占領されていたので、(東ドイツの領土の真ん中に浮かんでいるのに)事実上西ドイツに属されていて、ロシア軍に占領されていた東ベルリンは東ドイツの首都になっていた。1961年には東側での状況はあまりにも酷くなりすぎた結果として、東ドイツの人達が大勢西ドイツや西ベルリンに流出したので、東ドイツの政府が西ベルリンの周りに壁を作り、西ドイツと東ドイツの間にも何百キロもある、自動機関銃の備え付けられている非常に非人間的な境界線も作った。

話が少し飛んだが、1980年代には東ヨーロッパ各国の共産主義の政権が次から次へ崩壊し、それぞれの国の国民がやっと解放され、1989年11月には「ベルリンの壁」すら「倒された」。そして、1990年には両ドイツは再統一した。再統一の一つの条件と思われるのが、ヨーロッパ共同体(EU)の更なる連合化、統合化であった。あれ以来、幾つかのステップで色んな国がEUに加盟した。1995年にはフィンランド、オーストリア、スエーデン、2004年には元共産圏8カ国プラスマルタとキプロス、2007年にはブルガリアやルーマニア、2013年にはクロアチア。

2007年のそのルーマニアやブルガリアのEUへの加盟には大きな疑問点があった。一人当たりの国民総生産は100万円位しかないという指数はEU平均の半分以下なので、他の国々との経済競争に耐えられるのか、市民社会、文明すらEUとの統合は果して可能かどうか、全てが極難点と思われていた。にも拘わらず、加盟は可決された。
そしてここはポイント。新しい国がEUに加盟したら、その国民がEU内に自由に住所や職場を選べるようになる。そして当然、ここの両国の状態はあまりにも酷かったので、大量の人達が特にドイツに流れ込んでくる恐れの元で、ドイツ、オーストリアやオランダの率先で両国の自由移動には7年間の留保期間が設けられた。つまり、加盟の2007年から2014年初めまでにルーマニア人やブルガリア人が勝手に移住出来なかった訳である。

しかし、この制限からの回避の可能性もあった。「自営業」の形でやってきたら、制限が効かない。言うまでもなく、ここ数年両国から流れ込んだ人達はみんな「会社を創立」し、自営業という名目でドイツで活躍していた・・・。

さてさて、2014年は今始まった。一月一日よりルーマニアやブルガリアの人はEUどこにでも移住が出来、労働市場で自由に就職もできる。EU加盟国の国籍の人は殆どドイツ人と同じ扱いされるので、低賃金の労働市場は大体彼らに占められるようになるだろう。勿論、この市場で働きたいドイツ人は少ないので、ドイツ人から仕事を奪い取る事も稀だと思われるけれども、一つの別の市場では既にその影響が現れている。それは住宅市場である。現在のドイツでは、24年前の再統一と同じ様に、住宅不足が起きている。お陰で不動産の価値も上がることで不動産の持ち主が喜ぶが、賃貸住宅を借りなくてはならない人が、特に都会で住まいを探す時に何十人の「競争相手」と一緒に住まいの前に並び、貸し手の機嫌を取るのに頑張らないと駄目な時代が蘇った。そして、何の準備や知識も無しに勝手にあの国々から来る人達がああいうちんぷんかんぷんの心境で住宅も見つからない場合は、ホームレスの施設に行って、既に大勢いる他のホームレスとの「宿奪い取り」するようになる。こんな報告はしょっちゅうテレビに出ているので、一般人の我々の知っている範囲にもなった。
政治家は難民、移民に対して「歓迎、歓迎」と呼びかけて、ドイツの原住民が「僕はどうなるの」というのを風刺的に取り上げている漫画。政治家が背中で手に持っているのは社会福祉、公営住宅、子供手当ての申請書、あと職場の付与誓約の他に選挙権と市民権すらの約束・・・。

上記の漫画には根拠があるだろうか。一般市民から見れば、ある!
ここ3年間ではルーマニアからなんと50万人はドイツだけに流れ込んできた。ブルガリアから30万人!それは両国の人口の3%以上の数字である!あともう少ししたら、両国の社会が機能しなくなる恐れもある。ドイツの政治家は主張しているが、流れ込んでくるのが両国のエリート、医者、エンジニアー等。両国の給料体制はドイツの十分の一にもならないし、ドイツでは今好景気で人手不足になっているので、この真空状態は当然彼らの流出に至る。あと流れてくるのが一般労働者、つまり真面目に働きたい人。ドイツでは低賃金になるが、それは自国の最高の収入よりもまだましなので、喜んでやってくれる。
ところで、昨日ばかりニュースに出たのだが、外国人がドイツに来てから、3ヶ月だけ働いたら100%の福祉を受けられるようになる。

但し、エリートはエリートで、全体の5~10%に過ぎない事は一目瞭然のことである。
真面目に働きたい人は何%だろうか、3割、4割、5割?
「真面目」の定義にも問題があるから、その数字を決めるのが何よりも難しい。

大体の政治家はよく見逃しているのが残りの何十%。その「残り」は自分の国でも「残り」と見なされているから。要らないと思われている人達、教養の無い、文盲率の高い、字も読めない人達。

そんな人達の中にはいわゆる「ロマ」(ジプシー)が非常に多い。彼らには国が無いし、元々移動民族であるので、中世からヨーロッパどこに行っても嫌われていた。なぜか特にルーマニアやブルガリアに多くなった彼らは今の自由を利用し、好んでドイツに流れてくる。
そして、ナチスの時代には彼らの多くは収容所でドイツ人によって殺されたから、ドイツ(の政治家)は大きな声で文句を言えない。ジプシー達もそれを意識しているので、自分の権利を貫き通すのに何ら遠慮も示さない。(特に左派の)政治家はドイツの社会に対して、彼らも歓迎し、社会に統合させようと呼びかけているが、原住民の抵抗の他にジプシー達自身の反発もある。移動民族である事は彼らにとって自慢であるので、どこの社会にも親しくなりたくない発想は背景にあると言われている。

自分の権利を主張し、デモ行進をしているジプシー達
乞食達の多くはジプシーで構成されているので、この関連で第一に取り上げた話にもう一回戻ろう。
一般の人情を持っている人誰だってそんな風景を見るだけでもとても耐えられにくいだけでなく、施しをしないで去るのも到底難しい心境になる。但し、それらの乞食の裏にはバルカン系のマフィアがいる。
ただ、ドイツにいる人の誰だって乞食の生活を送らなくてもいい。みんな、誰一人も残らず、外人、難民、亡命者すら、必要だったら社会福祉で生きていける!しかも、現在のドイツでは治療できる身体障害を大人になるまでに治療しないで放っておく事はまずない、ゼロ!あの乞食達はみんな東南ヨーロッパの不法入国斡旋マフィアによって、社会福祉がしっかりしており、経済が好景気にあるドイツに連れて行かされる。一日の「仕事」が終わったら親分に収入を納め、泊まっている所にちゃんと帰れる。結果論を言うなら、その人達の誰もが直接その施しで食っていかなくてはならない訳ではない。これもテレビに出ているので、著者の与太話ではない!

ところで、ドイツの人口8千万人強の中には外国国籍を持っている人は一割にもなっている。既にドイツ国籍を受け取った、元外国系の人も更に一割を占めている。両方の数字は2005年分のもので、今なら更新されたらきっと合わせて25%になる。都会の助産院の看護婦に言われたことがる。生まれる赤ちゃんの半分以上は外国人、既に!こんな状態が続けば続くほど、都会の人口もそれを反映することになるし、当然いつかは田舎にも広がっていく。

シュトゥットガルト市の人口の40.1%は外国籍、フランクフルトは39.5%等(2005年)
僕が描いているのが事実だけである。全ての数字は連邦統計局の統計に基づいている。
それに、僕も解決案がない。既にお手上げ。報告しただけ・・・。
個人的な意見としては、ドイツのバルカン化は進んでいるに違いないと言えるだろう。

いずれにせよ、紹介した事実や統計は一つ。
  今回の記事のテーマに関しての原住民の感情は別。
    それを否定する特に政治家はいつか痛い目に会う。
それだけは確信している。

追伸:
日本人によく言われることがある。日本もそうだよ、おんなじ!
ちょっと待った、程度の差を見てくださいよと、言いたい。
日本の人口の25%は外国籍?
年間何十万人の外国人が日本に移住してくる?
いやいや、日本の現状はまだまだ全~然ドイツとは比べ物にもならない・・・



29 件のコメント:

  1. 乞食という言葉は現在の日本では差別用語として扱われています。
    ホームレスの人と言った方がいいです。

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    1. 「教えてくれてありがとう、ご親切に」、と言うはずかもしれないのですが、ここでは言えません。
      1.僕は「乞食」と言ったら、それは意図的です。僕が描いた「乞食」は、施しをねだっているのに、ホームレスと違って、ちゃんと住まいを持っている。
      2.逆に「ホームレス」は施しをねだらないで、住まいを持っていない。
      ということで、どうしても乞食とホームレスを区別する必要があった。
      最後に、僕がそんなことを言う権利がないかもしれないけど、言葉の定義で僕を窘めるよりも、僕が描いた状況の内容に対してのコメントが欲しかったなぁと、言いたいですね。

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    2. ロルちゃんいつもありがとう!(-^〇^-)/
      とても勉強になります。m(_ _)m

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  2. ついでに言ってしまうと、ジプシーという名称も差別用語じゃなかったですか?
    間違っていたらすみません。(ロルちゃんがレイシストだとは全く考えていません)
    これは簡単に入って行けない問題です。というのは、この問題を考え始めた瞬間から、意に反して実は自分がレイシストであったことを認めなければならなくなるからです。
    そんなはずはないと冷静を装ってみても、もし、同じ状況が自分の生活圏の中で起きたら「奴等を排除する」という強烈な危機感を伴う情動に駆られてしまうことが簡単に予測できてしまうのです。背後にマフィアが存在していて、組織的にロマを利用しているという犯罪的要因があるにしても、一方では、昔から排除され続けてきたロマをこれからもただ排除し続けるのかと自分に問うた時、私は自分の排他的感情を認めなければならなくなるので、この問題に立ち入る事に恐ろしさを感じてしまいます。
    日本に住んでいて、実態を知らないからそんな呑気なことしか考えられないんだよっ!! て言われれば返す言葉もありません。
    深刻な問題なのにこんなコメントしか出来なくてすみません。



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    1. yamatoさん、
      日本語で「ジプシー」の変わりに(ドイツで今主流になっている)「シンティーとロマ」を文章に使ったら今度日本人に通じないかもしれないので、敢て「ジプシー」を使いました。
      でもね、ポリティカル・コレクトネスは日本にまでこういう風に及んできたのがちょっとがっかりですね。だって、ここではあの名称を彼らに直接言っているんじゃなくて、第三者の話としてしか取り上げていないでしょう?なぜそこまで気にする必要があるのかは僕に理解しにくいですね。こうやって我々は自分の表現範囲を余計に狭めることになると思うので、納得がいかないですね。

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    2. ロルちゃんへ

      乞食は乞食で構わないと思います。
      ただ日本の多くのマスコミが反日サヨク勢力に乗っ取られてしまったので
      なにかと言うと「差別」を叫び、「言葉狩り」が行われ、味のある言葉が公式の場では
      使えないようになってしまったのです。
      だから、おかしいのは日本の反日左翼マスコミであって、ロルちゃんではありません。
      多くの日本人、特に保守系の人は、ロルちゃんと同様に、不快に思っています。
      しかしマスコミの力は強大なので、どうにもならない。
      一番おかしいのは、何らかの法律に基づいた規制ではなく、
      単にマスコミの自主規制で、「言葉狩り」をして、それを日本人全員に強制している事。
      つまり反日マスコミが勝手にこの言葉は差別的だと決めつけ、自主規制すれば
      その言葉はしばらくすると公式の場では使えなくなるのです。
      更に過去の映画作品なども、該当の言葉の部分だけ消されて放送されたり
      しています。
      まあ欧州やアメリカに比べれば、まだマシでしょうが、
      このまま行くと、日本もヤバイかもしれませんね。

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  3. わざわざ返事をいただいて恐縮です。
    言いたかったのは差別用語についてではありません。それは本意ではありませんでした。
    乞食という言葉も本来の意味を考えれば、差別用語とすることに大いに疑問がありますし過剰な差別用語指定は、我々の言論を妨げます。文筆家は大いに困るでしょう。
    お考えにはまったく同意しています。
    願わくばこの記事の主題に関する皆さんのご意見が、差別用語への脇道に逸れないように。

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  4. 日本では必要な人に対して社会保障が無いことが問題になっています。
    日本において、条件が悪くても労働を辞めて労働市場から退出する人が少ないのは頼れる保障が無いためで、自殺の原因でもあります。
    そのような事情があるので、社会保障に対して疑問を呈するロルちゃんの記事は非常に攻撃的に見える日本人も少なくないのではないでしょうか? どうしても自分の社会を前提に物事を考えてしまうため、日本人がドイツの事情を想像するのは難しいのです。
    日本の餓死者数は1950年代と同じ水準になっています。ドイツではいかがでしょうか?
    「餓死者数の長期推移 データえっせい」で検索すれば、日本のデータは見つかります。
    「飢え死にしないため刑務所に入れてほしくて強盗未遂事件を起こした」というニュースも時々報道されています。
    ドイツと日本で社会保障に対して持つ認識が大きく異なる可能性をご理解ください。

    乞食が話題になっているようなので補足します。日本では乞食は軽犯罪になるため(軽犯罪法第1条22)、警察が強制的に連行することができます。

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    1. 2012年の統計によると、日本の生活保護受給率は 1.7%
      これは、他の先進国の水準と比較すると非常に低い。

      受給者の人口に占める比率
      アメリカ 10.0 %
      イギリス 15.9 %
      ドイツ  5.2 %
      フランス 2.3 %
      イタリア 4.6 %
      カナダ  15.0 %
      OECD平均 7.4 %
      日本   1.7 %

      生活保護支給額のGDPに占める比率
      アメリカ 3.7 %
      イギリス 4.1 %
      ドイツ  2.0 %
      フランス 2.0 %
      イタリア 3.3 %
      カナダ  2.5 %
      OECD平均 2.4 %
      日本   0.8 %

      各国の受給者への給付額の比較
      東京を 100とした場合
      イギリス  64
      フランス  72
      ドイツ   80
      スウェーデン 68
      アメリカ  32
      (ただし、アメリカには他に現物給付がある)

      出典「公的扶助制度の国際比較」埋橋孝文


      日本の受給率がこれほど低い理由として考えられるのは、

      1.受給額の基準がとても高いので、受給資格審査が厳しい
       (単身者でも8万円以上が支給される)

      2.成人した親子間での扶養義務があるのは日本のみ

      3.生活保護の受給は恥ずかしい事だ、という日本の文化

      「日本の生活保護額の水準を引き下げれば、必要な人全員が
      生活保護を利用できるようになる」という主張は正しい。
      つまり、(公務員が作った)制度が悪いと言わざるを得ない。

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  5. 深刻な問題ですね。このような問題は、私たち(日本)の近所あるいは町に移民が多く押し寄せた場合どうするのかといったことも視点として考えなければならないと思います。ドイツの現状を見ると(そのような現状にあることは少し前から知っていました。)、ヨーロッパ(ドイツ)の景気が悪化すると、治安が悪くなり、偏狭なレイジストとこれら移民との対立から双方の殺し合いということも連鎖的に起きかねないと心配しています。政治家はきれいごとだけ言わずに、移民の数的制限や受け入れた後のことも考えて、ドイツ社会に同化させる(反対はありえない)には、お金、時間、人を費やさなければならないか、明らかにしなければならないと思います。このことは、できればやっているし、彼らにその意志がないと言われるかもしれませんが、とにかく継続して行い続けるしかないと思います。私がドイツに行くには、事前の準備(勉強)と充分に生活できるお金を準備しますけどね。しかし、日本の現状は逆で、数的にも割合も少ないというか、極力移民等の受け入れは消極的だと言わざるをえません。「移民はたたき出す前に、入れるな。」が本音なのかもしれませんが、私の個人的な考えですが、それでは、日本の国力に応じた国際社会への貢献を果たしているとは思えません。日本がシリア難民を受け入れたというニュースを聞いたことがないのが残念です。

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  6.  読んで考えてみました。もしも自分の国に多量の乞食がしかも日本人ではない!怖いし、嫌だと思います。もし隣に引っ越してきたなんてことになったら、こっちが引っ越すかもしれないですね。個人としてどんな人かは知りようもないですがそんなもん知りたくもないと思うでしょうね。何だかヨーロッパでは移民受け入れがブームみたいになっていますが、流行ですか?正直滑稽です。働きもしない彼らを受け入れ補助を与える。誰のために?何のために?そういうやり方が寛容で、先進的な国のあり方だと思っているんでしょうか?私には理解に苦しみます。先進国が富を独占するのがいいと言っているのではなくて、彼らが何か労働なり何か努力なりをするのであれば援助してもいいと思う。誰のための国なのかと思う。そして、どういうわけか彼らを嫌いだと言えばレイシスト呼ばわりされる。日本には働かざるもの食うべからずっていう言葉がありますけど、彼らに教えてやりたくなりますね。 
     余談ですけど、ジプシー受け入れるくらいなら日本の失業者を受け入れてやってほしい!少なくともジプシーよりは使えると思う。ドイツ語さえできれば。

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    1. 「働かざるもの食うべからず」は新約聖書が元で、スターリン憲法の規定になったキリスト教圏の言葉です。なお、聖書においては「働きたいけど働けない者は食べてよい」という意味で使われています。日本では生活保護削減の議論などで聞く言葉ですが、不正受給率が論じられずに削減という結論ありきで使われており、「どういう意思があろうが働けない者は食べるな」という意味で使われているように思います。あまり軽々しく使う言葉ではないのでは。

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    2. 新約聖書が元だったとは知りませんでした。日本では知っている人少ないんじゃないかな。少なくとも私は(日本では)「(雇用があり)働けるけど、働かない(働きたくない)人」達に向けられて使われていると思いますが。別に軽々しくつかったつもりはないですがね。あと、ヨーロッパの価値観を何でもかんでも日本に持ち込む必要はないと思いますが。一庶民としては働けるけど働かない外国人のために税金が使われるのは嫌ですね。
       ところで、こんなところでも言葉狩りとも思えるような場面に遭遇するとは驚きました!すみませんが私は専門家ではないですし無知な面もありますが、ここでは言葉や慣用表現の定義に通じていないと発言できないような空気がありますね。

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    3. 働けるけど働かない人たちに向けた言葉だとすればなぜ日本における議論が不正受給の取り締まりではなく予算減額の方向に進むのか理解に苦しみますが、私の誤解であれば深くお詫び申し上げます。私の理解できないのが悪いのだとすれば、確かに使用に躊躇する言葉ではないですね。
      私は「軽々しく使うべきではないのでは」という表現は自覚的に私見としての性格を際立たせて書いたつもりです。が、言葉狩りになってしまったようですね。攻撃的な表現だと思っても、他人様の表現に疑義を呈するような記述は言葉狩りなのでやめたほうがいいですね。重ね重ね申し訳ありませんでした。

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  7. ロルちゃん、興味深い情報を有難うございます。

    ドイツがEUに加盟する限り、移民国家(Einwanderungsland)
    にならざるを得ないわけですね。

    安い賃金で働く外国人労働者を雇用する企業は得をするが、
    (事実上の移民を受け入れる)社会的負担はドイツ社会全体が
    背負わされる。

    日本は積極的に移民を受け入れる国ではないし、少なくとも
    今世紀前半は移民国家にならないでしょうし…

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    1. 移民問題に関しては、資本主義の問題点ということなのでしょうか

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    2. 貧しい国から豊かな国へ労働者が移動するのは自然な流れ。
      背景としてあるのは、EU内の経済格差(南北問題)です。
      ルーマニア、ギリシャ、ブルガリアなどでは、現地の賃金が
      低いために、移民にとってはドイツの最低賃金でも高賃金。

      問題は、彼らの一部が(かつてのトルコ人と同様に)出稼ぎが
      終わっても祖国に帰らずにドイツに居ついてしまうことです。
      場合によっては、失業してもドイツで福祉をただ乗りする。

      現地の文化に溶け込もうとしない等、軋轢を生む可能性もある。
      ギリシャ政府が、過去のナチスの行いに対して現ドイツに
      賠償金を要求したことでドイツ国民から怒りをかってます。

      EU内移民を受け入れ、ギリシャ、ポルトガル、スペインの
      財政赤字を肩代わりできるのは、ドイツがEU経済で独り勝ち
      しているからですが、これがいつまで続くかは分からない。

      削除
  8. 事実を言う人間はレイシスト
    事実を言われて反論できなくなると、相手はレイシスト

    日本にもドイツに居るような「カス」が大勢存在していて、
    そういう人達が決まって使う言葉が「レイシスト」だったりします。
    相手の反応を見て喜んでる馬鹿の集まりですから、真面目に相手しないほうがいいですよ。

    頑張れロルちゃん、陰ながら応援しています。

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  9. ロルちゃん、貴重な情報をありがとうございます。
    かなり深刻な問題ですね・・・。
    ドイツの表面部分しか
    遠い日本には伝わってこないので
    ドイツ人の本音を聞きたかった私には
    このような現場の詳細情報は興味深いです。
    ドイツは第二次大戦以降、ナチスのせいで
    戦勝国フランスやイギリスよりも、
    こうした移民問題に関してさえ
    本音が言えない状況にあるのではないかと思います。
    EUはヨーロッパを無理させすぎではないかと思います。
    ロルちゃんを応援しています。
    また色々と現場の真の状況の熱いレポートお待ちしています。

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  10. 移民同士で淘汰していければそれが一番良いんだけどね。
    要はエリート移民や中流層の働く意欲・ドイツへの帰属意識のある移民が、
    乞食移民を批難一掃できればそれが一番良い。
    移民全体の評価価値を下げてるのは乞食移民であって、それは移民全体にとって迷惑な事だ!とでも言ってくれればいいのにね。
    実際そうなんだし。
    それらを考えると、日系移民や日本人って結構特殊。
    日本人が海外で何か悪いことをすれば、日本社会全体から袋だたきにされるねw
    個の意識の強い海外からはおかしな奴らと思われてるかもしれないけど、
    全体のイメージは個のイメージから作られることを日本人は潜在的に理解してるから
    淘汰作用が強く働くのだと思う。

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  11. 何事も限度というものが、ありますよね。ロルちゃんは、それを言いたかったのかなって思います。

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  12. 気になるのは、ドイツが戦争中にジプシーを排斥して殺したことが、今、ドイツ人(国民の多くはもう戦後生まれでしょう?)を苦しめる結果を招いているように見えること。ジプシーとマフィアが、そのことを利用していることですね。
    未来永劫、これをドイツは続けるのですか?50年後に生まれてくる子供たちにも、その贖罪意識を移植し続けるのでしょうか?あまりに子供たちが可哀そうだよ。

    この記事で私が気になったというか、気をつけなければならないと思ったのは、追伸でロルちゃんが書いたこと。
    これはすごく重要だと思う。ドイツびいきは良いけど、考えてからにしようよ。
    私はドイツ車に乗ってるけど酷いもんだよ。マジで。これがドイツの効率的生産性の成果なの?恐れ入りました。

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    1. 国産品愛好者2014年1月12日 16:23

      yamatoさん、ドイツ車は故障しやすいですか?

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    2. 国産品愛好者様

      はい、故障しやすいです。私とやはりドイツ車に乗っている私の友人は、国産車ではあり得ないような故障を経験してます。
      ただし、高速安定性は確かに素晴らしいものがあります。ですが、日本にはアウトバーンはありませんからね。
      修理費用も高っいですよ。車も含めて工業製品は日本製が世界最高の品質だと思いますよ。ドイツ人は日本人には絶対勝てないと思ってます。

      削除
    3. 国産品愛好者2014年1月13日 14:43

      yamato様

      参考になりました。
      ご丁寧にお答えいただき、ありがとうございます。

      削除
  13. ポリティカルコレクトと行き過ぎたリベラルには日本でも本当に迷惑してます。
    発信源のヨーロッパが「ポリティカルコレクトとリベラル・多文化共生は誤りだった」と公式に発言する日はまだ来ない?

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    1. メルケル首相は2010年に「ドイツの多文化主義は完全に失敗した」
      ( Multikulturalismus ist in der BRD absolut gescheitert )と発言しました。
      これは、特にドイツ国内のイスラム系住民のことを指したものです。

      ドイツに限らず、西欧・北欧では、東欧、バルカン半島、中東、北アフリカ、
      アジアからの貧しい移民はもうたくさんだ、という雰囲気が蔓延しており、
      ようするに ”あからさまにこれを表現するかどうか” だけの問題なのです。

      削除
  14. 2012年にドイツへ旅行し、フランクフルトのFKKを利用したのですが、そこでお相手していただいた女性がルーマニア人でドイツ語全く通じなかったけど、つまりジプシーなんでしょうね。

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  15. ロル様へ

    人口の25%が外国籍とか、まじめに働く気がない外国人が「3ヶ月だけ働いたら100%の福祉」をもらえるとか、街頭で物乞いのふりをしてマフィアの資金源になっているとか、こういう状況になったら、自国民として憤懣やるかたない気持ちになるのはと想像できます。

    この現状に対して、不満を表明することは当然にのことで、それを「レイシスト」と呼ぶことは不適切だと思いました。そのような不適切な呼び方をする人は無視して、これからもドイツの現状に関する様々な情報を書いてくださるよう、お願いいたします。

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