目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2013年12月29日日曜日

デモ参加者ではなく、カス(!?)

数日前に、ドイツ北部、ハンブルグにはまた大動乱が起きた。
忘れる前に言っておこう。ドイツに移住を考えている方はとにかくベルリンやハンブルグを極力避けた方がいい。ドイツなの都会なのに、所々治安が良くなく、雰囲気は健全ではない区がある。極端だと思われるかもしれないこの警告を無視しても構わないが、ご自分の責任になるので、ご了承下さい!


日本ではこんな形に絶対あり得ない現象はドイツに未だに残っている。極左、無秩序、何でも反対派の人間。でも・・・、人間?人間かどうかはもう少し後で決めよう。60年代の残り物と見なせる奴等はハンブルグに群れている。彼らの特徴をまとめてみれば、こうなる:
  • 誰も仕事しない
  • おそらく例外無しに、第三者(税金等)とかで生活を送っている
  • ドイツという国を全面的に拒否しており、ドイツの存在自体を廃止したがっている
  • 代表民主主義や資本主義を反対している
  • アナキー、無秩序状態を目指している
  • 難民の強制送還を皆無の事にする、大勢来ても、住宅や基本収入(ベーシックインカム)を付与すべきと考えている
  • 社会で仕事をする義務を廃止して欲しいのに、嫌っているこの市民社会からお金はそれでも貰いたがる 
さあ、僕の奴等に対しての意見は上記の思想、特徴、性質だけでも決まっている。
あいつらは自分の事を 「Autonom」 (自主独立者」と呼んでいる。必ず黒い服を着ており、黒いマフラーや黒いヘルメットで顔を隠しているから、違う名称では「黒いブロック」とも言う。

彼等は定期的にハンブルグで動乱を起こしている。でも、他の町にもいる。
数日前の動乱は、19世紀に建てられ、100数十年の歴史の持つ劇場と関係がある。80年代にはハンブルグ市があの劇場を投資者に売ってから、黒いブロックはあの劇場を丸で「占領」した。
え~と、この「占領」はまたまた僕の乏しい日本語のせいでここで記述されており、とても相応しくもなく、適切ではない言葉遣いと思う読者がいるかもしれないので、繰り返そう:
黒いブロックはハンブルグ市のその投資者への売却を気に入らず、納得いかなかったから、勝手に「占領」した後、「フローラ(劇場の名前)を占領した」と自分で宣伝している。
占領の口実としては、資本主義に全部を任せたら、悩むのが貧しい人達ばかり。あと、ハンブルグのあの地域には左派、極左向けの「文化ゼンター」はないので、自分で率先して、「文化ゼンターフローラ」を作ったそうだ。何のへんてこりんな「文化」の為にそんな所が必要なのかは僕に分らないけど、「文化」という名称を一応無理矢理に付ければ、政治は反対しずらくなるという狙いがあるからであろう。

普通の国、一般常識のある社会では、当たり前の様に、ああいう行動は許されない。投資者の市から買った物件が第三者に奪い取られたら、当然警察が入って、占領者を追い出してから正義の持ち主の手に物件を返す。但し、弱虫の国になったドイツで、そしてその中で更にまた軟弱な政権を行っているハンブルグ州の政府はそんな勇気はない。ここ25年の内、何回か動乱やそれに対しての警察部隊の派遣があったが、結局は最終的に市がいつも退いて、暴力を使っても秩序の状態を復活させられなかった。ドイツ赤軍のテロリストが中に隠れており、保護されていると連邦警察に漏れた時に、数年前に連邦検事が部隊を送って、数多くの資料や機械を没収した数か月後、連邦最高裁判所によってこの検事の部隊派遣は「不正だった」と判断された。そこで、お金がないはずの奴等の弁護士達は合法国家であるドイツで、恐らく何回も何回もの上訴で最後は勝利を手に入れた。

最近の動きはあまり知らない。関係ないし、80年代からずっとこうだから、もううんざりしている。
とにかく、2013年にはそのセンターはまた強制的に閉鎖されることになっていたみたい。
黒いブロックはそれに対しての反対デモの為に、12月21日に各都会の黒いブロックの仲間達を呼んで、7000人以上、暴力振りの経験者でできているデモを行進させた。警察はそれに備えて、2000人ぐらいの特別部隊を送った。どんな国にも、どんな街にもこれは普通。これだけ人が集まったら、国が救急車のほかに適切な人数の警察も派遣する。そして、集い、デモなどには異常が起きたら、その責任者を出頭させて、抑制か中止を命ずる。

今回も、案の定、デモが行進を始めて間もない内に、許せない行動が始まり、警察は止むを得ずにデモの解散を命じた。そして、この合図をあたかも待っていたかの様に、黒いブロックの奴等は数多くの行動をしでかした。
  • 警察や全然関係のないすれ違いに石、ビン、あと中国製の巨大な爆音花火を投げた
  • 警察160人近くを怪我させた、内何人かは重傷
  • 銀行、事務所、スーパー、店舗、車、その他、公のインフラ各種に対して器物破損を犯した
  • 略奪も報道された






 最近ツイッターで活躍しており、今回の動乱に派遣された警察の一人はそのツイッターで、ある人と論じ合った。そして、一つのリツイートに対して警察は言った。
デモは憲法によって合法となっている。法律さえ守れば、誰もがデモをやる権利がある。
但し、これだけ警察を怪我させて、これだけ器物破損を起こして、憲法で確保されている権利をこれだけ悪用する連中は「デモ参加者」ではなく、「(人間の)カス」だ、と言っていた。
ポリティカル・コレクトネスが馬鹿馬鹿しいほど掲げられている西洋、ドイツでもそんな発言は勿論、あり得ないはずのことだから、警察よりも黒いブロックを応援している奴等からそのツイートした警察に対しての大嵐が始まった。そして、公務員はそんなことを言っちゃいけないことになっているので、上司はそのアカウントをキャンセルさせた。

ツイートした人は警察で公務員だから、言っちゃいけない事を言った。
なるほど、
でも、僕は公務員ではない。それに、僕は彼の意見を応援している!

ハンブルグはドイツの都会で、ミュンヘンに並んで綺麗な町として知られていた。
そのイメージの絶滅は1960年代に由来し、始まった。
健全のドイツはもう・・・戻らない。負けた、一生、蘇りようがない。
放射能浴びてもいいから、今回の記事で描かれている状態が皆無だと当たり前の様に思われている国が、やっぱりいいなぁ。

当日の状態を最も想像出来る為に、次のビデオをご覧ください。


ハンブルグ警察署が奴等に攻撃されている場面も
http://www.youtube.com/watch?v=avFMQO9KFIA
http://www.youtube.com/watch?v=j_NfZ4Sm5cI
http://www.youtube.com/watch?v=Lu1kM3IEinU

 

20 件のコメント:

  1. とんでもない連中ですな。
    日本にもそういう連中がおりますが、そいつらは日本式に名前を変えていますが、日本人ですらありません。自治体の役所に押しかけ、朝鮮学校の建て替えと称して何億もの金を毟り取ったり、働かずに生活保護を不正受給したりしています。同じく弱虫になった日本の地方公務員はそいつらに金を渡し続けています。ドイツと違うのは、浮いた金をミサイル開発や対日工作に充てていること。
    >Autonome、哲学だと「自律」と訳したりしますが、印象的な言葉ですね。北部のそういう現象はカント系の思想かプロテスタント系の文化が間接的に関係しているのだろうか。リンクの動画見ましたが、警察を否定したり、共産革命を奨励しているようなコメントが見られますね。

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  2. トルコのACABって何だろう?

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  3. まったく美しくない思想ですね。
    「カス」って表現は決して正しくはないですね。
    「寄生虫」の方がより正しいように思われます。だって、働かずに喰わせてもらうのが当然だって言うなら他に言いようがない。

    弱虫の国になったドイツもとりわけ軟弱なHamburgの市政もドイツ人が作ったんでょ?
    文句言えないですね。

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    1. 「軟弱なHamburgの市政」とはおっしゃるが、こういってはなんだけど、敗戦国ドイツ・戦争を仕掛けたドイツ、という弱みに付け込まれた気もするけどなぁ
      「弱虫」に見せていないと、「右傾化」って言われちゃうじゃん。とある地域で現に起きていることで(苦笑)
      日本国の未来を考える上でも、ドイツ国の社会の現状は大変興味深いと思えますね。
      日本はその辺で立ち回りが上手くも下手くそでもあって、、。
      イタリアも敗戦国だけど、ホロコーストに参加していないから旧連合国から大目に見られているのかな?ちょっと疑問。

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  4. 騒乱問題は別にして、ロルちゃんってレイシストだったんだね。

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    1. 二の句には人権だの差別だのレッテル貼って他人を差別するのもやめたほうが(笑)。

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  5. 暴力や傷害、器物損壊は論外と言えるが、ドイツで収入格差が広がり
    低賃金労働者や貧困層が増加したことに対する反発は理解できる。

    彼らの要求は、例えば、
    『 最低限生活費保障制度( Basic Income/Grundeinkommen)を
    ドイツに導入せよ 』というような事なのか?

    これは与太話ではなく、現行の税 及び 社会保険による所得保障
    (現金給付部分。年金、失業手当、生活保護、児童手当など)を
    すべて最低限生活費保障制度に置き換える制度であれば、
    実現は可能であり、社会の低所得層の底上げにもなって社会が
    安定することは確か。

    日本でも低所得者層が増加したために、相対貧困率が15%に
    達したと言われており、他人事ではない。


    ちなみに、日本人が放射能を浴びても大人しくしているのは、
    ほとんどの日本人にとって放射能被害が隠れて見えないか、
    不安があっても被害の証拠がはっきりしないから。

    ドイツなどでは、福島第一の事故被害やその脅威に関して大げさな
    報道が行われたのに対して、日本に住んでいる自分達としては、
    福島以外の地域はほぼ安全と感じている。

    長期的に見れば、脱原発が避けられないのは明らかであり、
    日本でも原発の廃炉は始まっている。 高レベル核廃棄物の
    最終処理問題に関しても、世界中で悩みは同じ。

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  6. 日本も同じような状況にあります。ドイツの心の痛みがすごく伝わってきます・・。
    ロルちゃんはレイシストではないよ。
    義務を果たさない、過激な侵略者によって祖国の良さが失われていくのが哀しいだけだよ。
    私も泣けてきます・・。ドイツ頑張れ!

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  7. ロルちゃん、 新年、明けましておめでとうございます。
    2014年のご活躍をお祈りしています。

    yamato

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  8. ロルちゃんのブログには、ドイツは生産性が高いという意見が多数見られるように思いますが、ロルちゃんもそうお思いでしょうか?
    高いとすれば、具体的にどこがどう高いのでしょうか?例えばどんな業界で?
    どうも抽象的な表現または、根拠を示さない意見が多いような気がしているのは、私だけでしょうか?

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    1. 実際にドイツの生活を見た実感からしても、統計的にも日本の時間当たりの労働生産性は低い。

      単に年収の比較であれば日本とドイツはほぼ同程度であるが、問題なのは日本が圧倒的に長時間労働なこと。

      日本での1人あたりの総実労働時間は、2011年で 平均 1728 時間。
      (ただし、この数字にはいわゆるサービス残業は含まれていない。)

      欧州では、英国( 1625 時間 )、ドイツ( 1413 時間 )、オランダ( 1379 時間 )

      OECDによる労働生産性の国際比較(11年)を見ると
      日本の労働時間1時間あたりの生産性は 41.6 ドル。
      米国( 60.2 ドル)やフランス( 57.7 ドル)、ドイツ( 55.8 ドル)に比べて
      日本は時間当たりの生産性が低い。

      ただし、製造業に関しては、日本はOECD諸国6位で効率は高い。

        製造業の労働生産性 (ドル)

         1位 アメリカ 150506
         6位 日本   105221
        11位 ドイツ  90335
        12位 フランス 89575
        13位 イギリス 88490


      結論として、日本の時間当たりの生産性が低い主な理由は:

      第一次産業(農林水産業)と第三次産業(サービス業)での長時間労働、
      及び、非効率な流通産業の構造にあると言える。

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  9. 断っておくが、日本の便利で快適な消費生活、良質のサービス、
    値段の割りに高い品質の商品、を支えているのが、
    日本の労働者の長時間労働であるということ。

    消費者の立場からすると、日本の商品とサービスの質は
    間違いなく世界最高水準にあり、そのこと自体は有難いことだ。

    加えて、日本には労働を尊ぶという文化的背景があることから、
    長時間労働を苦にしない(長時間労働を強いる)風潮があることも
    社会が長時間労働を容認する理由となっている。

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    1. 時間単位の生産性なんか、単なる割り算すればわかる話だけど、その値と国民の生活満足度はどう相関してんの?それ知りたいんだよね。
      で、長時間労働が支えている日本のサービスの品質とそうじゃないドイツの品質を比較したらどういうことになるの?
      聞きたいのはあなたの見解であって、単なる比較論じゃないんだよ。

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    2. 今までは、冷戦下での米国の下請け的存在でいたり、内職・アルバイト(男尊女卑的な超低賃金)やアジアへ外注に出したりして、経営者層はどんぶり勘定でも潤沢な利益を得られていた。
      つまり、気質(働く=傍を楽にする)とともに運などもよかった。
      労働者としては、会社や社会へ勤労による忠誠をつくす(顧客や会社が満足する労働をする)ことで、身分と暮らしが保証されたわけです。

      しかし、これからはどうだろう?価値のある(=売れる)成果物を効率よくつくらないと、時間をかけて作ったところで売れ残りが発生、賃金コストもかかる。経営者としては、マーケティングや労働生産性の向上を図るか、もしくはサービズ残業を強いるか、人員を減らすか安く調達するか。
      となれば、単に忠誠をつくされても、企業としてはない袖は振れないわけで、労働者としては忠誠への意義を見出せにくくなり、サービスの質もそれに伴うと思われますね。

      日本製の質はよいといわれるけれども、あらゆる分野くまなく、本当にそうなのかが疑問。今までの工業製品・農林水産製品・社会インフラに物流・それからオモテナシは優れていると私も異論はないけれど、ビジネスで責任の所在があいまいで返事に時間がかかるとか、需要を無視した機能つき・無駄に高性能のヘンな家電・自動車とか、主体性をそがれる教育とか。何より、ニュースや選挙さえ国民の自立を反故にし茶番や出来レースにする、談合と保身の塊=大手マスメディアは、世界でも相当下位ランクでしょう。

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    3. そうそう、各国と比較しても何年習っても話せるようにならない、むしろ話したい気分から逆行させられる英語の授業や英会話教室なんて、最悪どころか詐欺に近いかもね。カリキュラムと講師がダメな証拠でしょう?
      本当のプロなら顧客の性格を見抜いてそれに合ったカリキュラムを組み、講師も顧客の目的達成のために合わせるものだと思うけれども。日本人は恥ずかしがりやだからしょうがない、じゃなくて、恥ずかしがりや向けのカリキュラムを組んだら?と。で、「私たち教師/講師はいろいろやってます」というパフォーマンスではなくて、ちゃんと成果を出してね。

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    4. 日本では過剰な品質・サービス、非合理的な労働慣習の問題があり、労働者が酷使されるだけでなく、経営者も利益が薄い側面があるのは事実でしょう。 その意味で、労働者も経営者も、得られている対価・報酬が低い=すなわち生産性が低いというのは、ご指摘の通りだと思います。

      ただし、消費者としての生活実感に関しては、欧州で生活した経験からも、日本の製品・食べ物・サービスが優れているのは明らかです。

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  10. Mori Sobaさん

    どうもありがとうございました。

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  11. ドイツが日本のような労働環境に急に切り替わったとしたら
    ドイツ社会は日本と違ってどのような反応をするだろうか

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    1. こんにちは。
      ロルちゃんの以前の動画では「日本は戦後昭和こんなに豊かになってからもずっと労働環境が高度成長期から変わっていなくて、残念・おかしい」と話してらしていましたね。
      ドイツへ行ったことがまだないので想像ですけれど...キリスト教(ユダヤ教?)によれば、労働は「人間が生まれながらにもつ原罪への贖い」であって、代表的キリスト教国であるドイツにおいては、勤労を尊べなんて風潮は生理的に毛嫌いされてしまうでしょうかね。ナチス時代でこそは、巨額の賠償金を押し付けられた(今に換算して「ウン京円」)こともあって、別の意味で勤勉であったとは思いますけれども。

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  12. 私が若い頃好きだったHelloweenというメタルバンドはハンブルクの出身だったな。
    現在のハンブルクが、まるで日本の民〇党や社〇党を、より先鋭化させたような人々の巣窟だったとは、ショック。
    しかし、上記警察官の「カス」という表現はちょっと良くなかったけど、ダメなことはダメ、会津的に言えば「ならぬことはならぬ」という正論が通りづらくなっている状況は日本も同じかもしれない。上記警察官は、もし日本であれば、亡国マスコミによる圧力あるいは左翼政党の政治的圧力でツイッターのアカウント閉鎖どころか、仕事を辞めさせられていたかもしれない。民〇党政権ならあり得ただろう。

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