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2013年9月6日金曜日

マルクス・レーニン主義の社会党

「「ドイツのロルちゃん」は自分の名前を「左派のロルちゃん」に変えた方がいい」のではないか」と、最近のエッセーに対してのコメントに、読者の誰かが書いた。正直言って、あのコメントをどう処理したかが覚えていないが、こんなコメントほど根拠のないコメントはなかなかないだろうなぁと思っている。


ビデオでも言った様に、ドイツでは僕はどっちかというと、保守派に入っている。ただ、不思議なことで、外交だけになったら、保守よりも少し右に偏っているかもしれない。それでも日本の右翼からみれば左と思われれば仕方がないね。一つは決まっている。左派の党が考えていることの全てが現実性に凄く欠けている。

総選挙をまん前にもって、数日前に内の会社のメーンゲートの前に、ドイツの「マルクス・レーニン思想主義の社会党」が屋台を置いて、すれ違っている従業員達にビラを配っていた。読者の皆さんに面白いかもしれないと思って、僕がそこに行って、何枚かを貰ってきた。

一つを前もって言わないでいられない。読者の一人もコメントで正しく言ったように、日本の共産党の思想はヨーロッパ式の左向きの社会党、共産党とは随分違う。結局、日本共産党は真面目に社会全体の革命的に変更を求めようとしている訳ではないよね。それは、西洋式の左派の党との一番大きな相違であろう。

さてさて、今週屋台を置いていた「マルクス・レーニン思想主義の社会党」の基本的な狙いを紹介しよう。彼らは、勿論の事で、全ての企業、規模を問わず、例えキオスクでも、中小企業でも、大手でも、何でも強制的に国営化するつもりでいる。言うまでもなく、お金持ちの財産を収用、没収もする。

こんな、共産党にしては基本的な狙いの他に、次の様な事も狙っている:
  • みんなの労働時間を周40時間から30時間に下げること。但し、給料は変わらない
  • 現在の社会福祉制度をやめて、代わりに先ず第一に、失業保険料を無期限に払い続ける
  • ドイツ人口は8千万人。8千万人の市民(働いても、働かなくても、何歳でもとにかく)の一人ずつに「ベーシックインカム」(基本給)を確保する。一人当たりの一月当たりの支給額は1218万円位のを目指す
  • 通常の定年を67歳から55歳に下げる
  • 従業員の社会保険料は社員と会社で半々に分けて払う制度から会社側100%の制度に変える
資金繰りをどうするかに当たって「お金持ちから取る他に、中央銀行に印刷してもらえばいい」という様な解決案が出される。その他、社会が滅びそうな、数多くの、何よりも非現実的な政策案に溢れている。
一番怖い事として言えるのは何かというと、彼らの党名にも含まれている「マルクス」と「レーニン」の思想だけでなく、彼らが明確に、20世紀の三大大量虐殺者の内、二人、「スターリン」や「毛沢東」の思想にも従っていると言っている。そして、両者のせいで何千万人が死んじゃったとぶつけてみたら、「それは西側のプロパガンダ」とい言う・・・。

幾つかの市町村の議会にはぱらっぱらっと一人ぐらいの議員を送るのに成功したらしいのだが、幸いなことで、州又は連邦議会には一度にもそんな投票を貰ったことがない。それに、加盟者数も全国で2300人に過ぎない。それでも、ドイツの国内秘密局が彼らの行動を厳密に観察している。

我々はいくら民主主義制度に生きていても、この党は、もしいつか政権を握るようになったら、僕は二通りの反応しかない。一つは、二回目として移民する。それは不可能であれば、二つ目は自分でゲリラになって戦う。それ以外は、なかなか考えられない・・・


10 件のコメント:

  1. ゲリラになって戦うって、さすが西洋人ですね。言うことが日本人と違う。ロルちゃんは兵役経験者ですか?

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    1. 経験者ですよ~。
      15ヶ月も服務兵役やりました。

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    2. 15か月も営内ですか。それは大変でしたね。アメリカ映画フルメタルジャケットと同じでしたか?

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  2. ヒトラー、スターリン、毛沢東って全員社会主義者ですね。カンボジアのポルポトもそうだ。社会主義って危険思想で、ドイツ人の罪は重いです。世界中の人々を苦しめた。

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  3. おー凄いですね!そうかドイツはつい最近まで徴兵制度がありましたもんね
    ということはロルちゃんは兵役拒否しなかったんですか
    そこら辺の話是非是非聞きたいです、日本にない徴兵制の実態とか実情とか軍隊の経験は凄く興味深いです
    ハンドガンやライフルの使い方を一通り習ったりしたんでしょうか、きっといた頃は西ドイツだった頃だからG3使ってたのかな

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    1. その通りですよ!
      G3も、手榴弾も、機関銃もみんな使いました。
      今度、ブログでテーマにしますね・・・

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    2. 軍にいたときの最後の階級って何でしたか?

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  4. 共産主義なんてのは机上の空論。民衆の本能を無視したファンタジーというか、主張している人たちは、自分達で権力を掌握し、自分達で良い思いをしたいだけ(歴史を見れば明らか)。人間が全員聖人君子なら別だが、ありえない。
    昔の漫才ブームの頃と比べると最近の日本のお笑い芸人は面白くないと感じるが、日本の共産党は昨今のお笑い芸人よりもよっぽど面白い。「公共事業を減らせ」なんて言いながら、建設業の企業には「賃上げしろ!」だって。公共事業を減らしたら、そこに携わる労働者は要らなくなるということが何でわからないのか?小学生でも分かることだろうに。不・思・議。ドイツの「マルクス・レーニン思想主義の社会党」は、はるかにその上を行くのだから、お笑いを通り越して、んん。。。寝るしかないな。zzz

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  5. ベーシック・インカム、あるいは負の所得税については日本ではネオリベ(Neo Liberal 新自由主義 の略称)的な立場から主張されていることが多いです。私も支持しています。左派にも支持する人は居ますが、むしろ反対する人が多い印象です。
    ただ12万~18万という給付額を最初から定めということではなく、財政の余裕が無くなれば給付額も減少→働いて稼ぎたい人も増加、といった枠組みが概ね想定されていると思います。怠業のインセンティブを防ぐことができる効率的なセーフティーネットであると考えています。

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    1. 以下もまとめて書くつもりでしたが、書き忘れてしまいました。

      マルクス主義は労働価値説に依拠しているのに、労働時間を減らすという主張はおかしいですね…マルクスの考え方では社会全体の富が減ってしまいます。むしろ「資本家も収入が欲しくば働け」というのが本来のマルクス的主張だと思うのですが…

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