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2013年6月3日月曜日

融合コース

この記事にどういう見出しを付けるかの考察でかなり苦労した。
「自虐大国ドイツ」は妥当なのか、何が今回の内容を代表的に表す力があるかには、割と迷っていた。内容を考えれば考えるほど、いつもの様にあらゆる所から違う観点が思い出してくるから、内容を絞って、今回は「融合コース」だけにすることに決心した。さてさて、融合コースは何だろうか。


一つは決まっている。「融合コース」は無理やりにドイツ語から日本語に訳した表現である。核融合の事なのかなあと読者の皆さんは一瞬考えるかもしれないが、実は化学とは全然関係ない。ドイツ語では「融合コース」としか言わないが、定義をもう少しはっきりすれば、どっちかというと「社会融合コース」と言った方がいい。日本語にない単語だし、その様なコースも日本にないだろうが、ドイツにはある。では社会が何を又は誰を融合して欲しいのかを探れば、それは「外人」である。

9年ぐらい前にこの「社会融合コース」は連邦法律として可決され、充分にドイツ語の出来ない外人向けに導入された。それは、当時の社会民主党や緑の党の連立政権で、本来「連邦難民認定局」と呼ばれていた機関が正式に「連邦難民・移民局」に名称変更したのに伴った政策であった。背景知識として知るべき事だが、ドイツでは、左派に行けば行くほど、外人、難民、移民に対しての感情が寛大になる。「誰もが強制送還されないよ~」、「誰もが来て(入国、移民して)も大丈夫だよ~」というのは、極左の連中を好んで持ち込んでくる台詞である(自分の自宅にさえ難民が来なければいいだろうけどね)。

日本で考えられない状況はドイツだけでなく、西洋各地にある。特に大都会に行ったら、下手すると、地区によって、原住民よりも外人が人口の過半数を占めている。ドイツではフランクフルト、ベルリン、ケルン、あとルール工業地帯にもこういう地域がある。数年前にニュースになった、ある一つのフランクフルトにある中学校には、生徒500人の内、純のドイツ人はたった5人のみ!因みに、日本人から「でも日本にも外人が多いよ~」という台詞が時々耳に入る。但し、日本の状況が上記の学校での実態とは遥かに異なっていることは認めてもらえるだろうか?日本の人口の何パーセントは外人?2%?3%?分からないが、ドイツでは、外国国籍を持っている人、又は既にドイツ国籍を受け継いだ外国系の人は20%を超えている、とっくに!日本の状況は高が知れている、絶対!でもそれは別問題・・・。


アメリカ、カナダ、その他の移民大国に移民するのに、毎年ある人数分(3万人だったっけ?)のブルーカードが抽選で配布されるけど、それ以外に移住したい人は厳しくチェックされる。何歳なのか、どんな教育なのか、その他、現地社会にどれだけ貢献与えられそうかによって、ビザを貰えるかどうかが決まる。ところが、ドイツにはこういうチェックはない。何歳でも、字が読めなくても、子供10人いても、ドンドン流れてくる。「安全な隣国経由で」ドイツに入ってきたら、その隣国に強制送還される危険があるから、ドイツに一旦入るのを成し遂げてから、先ず第一にパスポートを捨てる(国籍がばれないように)。それに、どこから入ってきたかも隠す(母国への強制送還が不可能になる為に)。口を開けて、母国語を喋らなかったら、ドイツの行政もどこの国に送り返せばいいかが分からなくて、困る。いずれにしても、しょうがなくて、当分滞在を許そうという決定になる。そして、福祉大国ドイツだから、こういう難民・移民には5人子供がいても、一人当たり月184ユーロ(23.000円)を子供手当てとして貰うから、月毎子供手当てだけで920ユーロ(105千円)が手に入る。勿論、それは親の(自分の)福祉付与とは別に・・・。母国によって、それはそこでの平均年収に相当する金額である場合もある(従って、速くあっちに振り込む、殆どそのまんま)。しかも、それは何の努力も無しに・・・。当然の様に、みんながドイツに来たがる。ドイツの人口も減っていくから、実は人口の増加はこれから必要になるけれども、来る人はの多くは年寄り、文盲やその他にも(社会にとって)不利な性質を持っている人だったら、ドイツの人口が増えるのに伴って、(少子化が背景の)社会問題が緩むのではなく、益々酷くなる。

ここで一旦言わないと誤解されるかもしれないから言おう:
フランス人、アメリカ人、日本人、イギリス人でもスエーデン人でも、要するに、21世紀の通常の常識を持っている人は何人ドイツに住んだって構わない。彼らはこの社会を変えたり、崩したりしないし、興奮しやすい宗教も持ってこない。隣に住んでいても全然平気、勿論!ところが、無理やりに、違法的に外から入ってくる連中の多くはそうではない。いるからだけで、宗教的に気配りをしなくてはいけなくなって、学校の「宗教」の科目で「イスラム教」も導入しないと駄目だし、就学旅行に(イスラム系の)女の子(生徒)は行っちゃいけないのも、男の子と一緒の体育の時間にも参加しちゃいけないというのもいつも問題になる。そして、馬鹿などイツはこれを許してくれる:「彼らの宗教はそんなもんだから、しょうがないね」と言って。

案の定、またまた随分本題から外れちゃったように思われるけど、実はみんな繋がっている。結局、ああいう生徒、男の子でも、女の子でも、ましてやその両親もが家では自分の母国語しか喋らないだけでなく、ドイツ人との交流もない。極左の人は自分の家に招待してくれたら、ドイツ語を教えられるのに・・・(嫌味注意報・・・)。言い訳のつもりではないが、自分の生活環境からこんなに離れている人とは関係持ちたがる原住民は他にそんなにいないとは誰だって恐らく想像つくだろう。

こういった背景でできそうな平行社会発生を追悼する為にも、「社会融合コース」が出来た。内容を簡単にまとめれば、600時間ドイツ語、45時間ドイツの行政、社会、歴史等についての授業というのはそのコースの軸となっている。本人が一時間当たり1ユーロ20セント(150円)しか自己負担しなくていい。あとは国が払ってくれる。ドイツは優しいなあ。みんな僕(みたいな人)が納めている税金で・・・。当たり前な期待としてある国の原住民が移民に対して「郷に入れば、郷に従え」という諺はドイツで通用しない。「彼らを融合させよう」、「助けてあげよう」という考えはメーン。

僕が日本に住んでいた時には国から一円も貰はなかった、一日当たり4時間、一年半も通っていた日本語学校の費用もみんな実費。あまり目立たないように行動するのも一つの戦略だった。例えば、外出先で飲んで、酔っ払いで電車の中とかで人に迷惑をかけないように極力注意した。その他にもとにかく日本人が僕の事を気にならないように動いた。自分の事をここで別に理想として取り上げようと思っている訳ではないけど、ドイツにいる外人がドイツ人よりも威張っているケースが多い。「おおおいい、俺らは特別に保護や支援されているっぜ~」と胸を張っている奴等も充分にいる。

1年ぐらい前にテレビで見たドキュメンタリーは正にここのテーマを持っていた。

ある場面には教室が映っていて、中には外国人生徒20人ぐらいいた。取材のチームが何人かにインタビューをし、よくあるパターンで、頭にスカーフを巻いている、身体の大型の婦人達が多かった。彼女達がカメラの前で、何の遠慮も無しでこう言った:「ドイツは我々を援助すべきだ、我々がドイツに馴染めないのはドイツのせいだ」とのこと。これは一つ代表的な例だけに過ぎない。彼女達のドイツに対しての罵り具合で、首が折れそうなほど、頭を横に振らないでいられなかった、僕は。幸い、あのクラスで一人だけ、アフリカのガーナという国の人がいて、彼は反論した:「いや、我々外人達はドイツから援助を受けたり、ここの学校に行かしてもらったりしているから、ドイツは我々にじゃなくて、我々はドイツに対応しなくちゃいけないんだよ~」と彼が発言したら、周りの魔女等に大嵐を受けて、怖くてもう何も言えなくなった。こういう人は沢山いれば良いのに、残念ながら、現状は全然そうではないということは、僕の著しい懸念にならざるを、なかなか得られない。

11 件のコメント:

  1. こんにちは

     ドイツの移民政策の現況、以前より悪くなっているような印象を受けました。ロルちゃんにとっては、今後とも永遠の悩みの種になりそうなお話ですね・・・
     なんでんもかんでも大体受け入れるといった方針を取る左派の勢力はそんなにドイツで優勢なんですか。これにカウンターを当てる勢力がもっと隆盛してもよさそうですね。それとも全ドイツ的に人口問題などから考慮して、移民受け入れもやむなし、とした考えが一般的なんでしょうか。移民を受け入れて成功している国というのは、今のところ聞いたことがないように思えます。

     日本の場合は、右派左派というよりは「反日」という恐ろしい勢力が存在しますんで、この移民政策が日本で行われないことを強く望んでおります。

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  2. 白雉な表現、不自然な日本語・・・↑のコメントを書かれた人は
    どこの国の人でしょう?

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  3. ドイツにいてもドイツに貢献してるとは言えない私なのでちょっと耳が痛いですが、日本人は基本的に相手国の文化について興味を持ち学んで理解しようとする姿勢があると思うので、それがない人達を寛大に受け入れるのがおかしいと思う気持ちは分かります。

    それにしてもコメント欄、承認制にしたほうが良いのではないのでしょうか。なんだか怖いですよ。。。

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  4. 確かにそうですね。
    あれ・・・、削除しました・・・

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  5. ドイツの二大政党であるキリスト教民主同盟(CDU)とドイツ社会民主党(SPD)は移民に対して寛容なんでしょうか?

    ドイツの政党が反移民政策を掲げるとナチスのように見られるので、それが怖いのでしょうか?

    将来、日本もドイツと同じ問題を抱えるかもしれないので参考になります。

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  6. Guten Abend.

    ドイツ語をなかなか憶えられない。憶えて忘れてまた憶えては忘れる。最後は忘れるで終わってる。はぁ~。
    やっとこさ、ロルちゃんが帰ってきたって感じだ。
    hate speechの大馬鹿野郎がスッパリ削除されて良かった。本当にムカついていたんですよ。
    いき過ぎた移民政策に反対する国民運動は起きないのですか?以前、ドイツの移民政策の問題点を取り上げたTVを観たことがありますが、やっぱり学校の問題が取り上げられていました。ドイツ国内の学校なのに、ドイツの子供達が何故か小さくなってしまってる。少数派になっちゃって肩身が狭い学校生活を送ってる。あり得ない!!
    こんな言い方をしたらロルちゃんに怒られるかもしれないけど、移民政策を積極的に推進している人達って、どこかの傀儡じゃないんですか?
    ドイツを弱体化させたい連中が、ドイツ人の中にも大勢いるんじゃないかと疑いたくなってしまいます。

    えーっと、我々の先人達は近代では初めて有色人種の立場から欧米列強に対して人種差別撤廃を訴えた・・ということを敢えて言いたい。
    人種差別を正当な発言だと考えるなら、自分のブログを立ち上げてそこで正々堂々と世界に向かって発言したらどうかね。KESSELRING君。
    ここで言う事かね。 日本人以外の有色人種で、君より(勿論、私より)優秀な人達は数え切れないほど居ると思うんだがね。日本人より優秀と思える有色人種の人達が、うちの研究所にも大勢いるぜ。少しは、自分の病的な発言に気付く知性を磨いたらどうかね。

    多分同じような理由で、シスターを紹介されたページは削除されたんでしょうね。あのページが見当たらないので、書きたいことがあったけど残念で仕方がありません。僕の書き込みも削除されちゃった。

    yamato

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  7. KESSELRINGさん  持論を展開したいのなら御自分のブログでやってください!
    ブログ主さんに迷惑じゃないですか!

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  8. 移民政策はどこの国を見ても新たな火種を撒いているだけだと思います。
    しかし、グローバル企業は低賃金で使える移民を欲している、それに伴う
    文化の衝突やトラブルは見て見ぬふり、治安の悪化も知らんふりですね。

    国民は異文化の宗教や価値観に嫌悪感や恐怖を抱き、税金を望まぬ形で
    使われるから、これで問題が発生しない方がおかしいですね。そういえば
    ドイツではドイツ国家民主党(NPD)という極右政党があるらしいですね

    連邦レベルでは議席は無いものの、反移民を掲げて少しずつ規模を広げているとか。
    しかし彼らの主義主張は一般に受け入れられるものではないと思いますが‥
    ドイツにそのような政党があること自体に驚きを感じました。

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  9. ブログの記事を興味深く拝見しました。
    ドイツの移民問題については、以前ドキュメンタリーで見たことがあります。
    ドイツ、日本にかかわらず政治的左派は、国を解体、分裂する政策を推進しているんですね。
    ビザ切れの外国人労働者が日本にも大勢います。彼らは日本から生活保護等の社会福祉を税金の所得税・住民税等の負担なしに受給してます。やれやれって感じです。近年の例ですが、日本の民主党政権下は露骨でないにしても、日本を解体、分裂させる数多くの政策がありました。自民党政権になってから、多少まともになってきているようですが。

    日本においても、「彼ら(外国人)を助けてあげよう」という名目で異文化交流的な催し物がありしました。私は、以前そのような催し物に仕事上の付き合いで出席したことがあります。そのような催し物では、私には理由が理解できませんが、日本語ではなく、外国語の学習も行われていました。日本は日本人(日本国籍をもった人々)の国であって、外国人のための国ではありません。故に上記のような催し物では日本語の学習をするべきであって、日本人が外国語の学習をすることに大きな疑問がありました。(仮に、外国で異文化交流的な催し物があれば、その国の言葉を学習する機会があってもいいと思います。)

    多くのドイツ人が左派という幻想から早く目覚めるといいですね。それは日本も同じですが。

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  10. 信じられません。うわさには聞いていましたが、そこまでひどい状況だったとは・・・。
    無知な自分が恥ずかしいです。
    日本人としてお手伝いできることがあればいつでも言ってください。

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  11. Anonymous 01/21/12(Sat)16:22 No.4729392

    1 ドイツ
    2 日本

    ドイツはもう駄目かもしれない。
    ユダヤ人側が勝った戦争の後でイスラエルの奴隷になって、
    新しい政治はユダヤ人の指示に従ってどんどんイスラム系移民を受けてドイツ人の全滅を狙う。
    だからこの街の大多数の人はもうドイツ人ではなく、トルコ人だ。
    僕は自らの国でエスニックマイノリティとして住んでる。
    それでも一般のドイツ人は何もしないし、何も言えない。洗脳したから。
    現在のドイツ人は普通、自分の民族の死を願う。
    でも日本人はそんな事を許さない。ちゃんと自らの文化や自らの存在自身を守れてる。
    人間という生き物のダイバーシティや美しさを捨てることはしない。
    ユダヤ人は人間の生き方を悪落ちさせるのに成功したが、「人間はどう生ければ良いのか」と問うと、
    その答えへの思い出は今でも日本にある。

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