目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2013年6月16日日曜日

セクハラ大国ドイツ?

アメリカではここ数(十?)年において、実にヒステリーに近い様な具合で、職場での性的アプローチがタブーとして追求されている。上司、特に男の上司は自分の女性である部下と自分の部屋でミーティングがある時に、万一の場合に備えて、ドアーを絶対閉めない。男はエレベーターに乗ろうとする時に、エレベーターには女性一人しかいないと、あのエレベーターには先ず乗らない。「元気そうだね」という台詞でさえセクハラと見なされる場合がある。求人に対して応募する時に、履歴書に下の名前も性別も写真も生年月日も明記しない。あらゆる面で性別又はその他の差別が起きない様に。そこまで全部やらなくてはならないかどうかは、僕にはちょっと疑わしい・・・。

ドイツにはこの関連でここ数週間前から、また「スキャンダル」が話題になっている。ある州の1月の州議会選挙戦で、ドイツ自由民主党(州によって510%の賛成率)の偉い政治家とその助っ人達と一緒にその州を出回っていたジャーナリスト達の中には、勿論女の人もいた。選挙戦の演説が終わってから、政治家達とジャーナリスト達が(みんなが一緒に止まる)ホテルに行って、食事してからホテルのバーで遅くまで対談をして、無論酒も飲んでいた。
話題の本人
酒も男女も両方とも絡んでいたら、割と必然的に人が酔ったりする。それに、年取れば取るほど、酔いが簡単にやってくるかな?とにかく、話題になっている本人は今年68歳になる。ドイツの政治家としてはもう年だから(今の国会議員の平均年齢は49.2歳)、あと永い間は政治活動はやらないと思われるのに、女好きは永遠に残りそう。すると、彼は夜遅くの酔っ払いの頭で、南ドイツの衣装「ディルンドル」のネックラインを自分の胸でいっぱいに出来るかどうかという下ネタっぽい質問を、彼とずっと喋っていた女性ジャーナリストにぶつけたらしい。なぜ「らしい」と書くかというと、それからのメディアでの彼女の騒ぎに対して、彼はただ単に「そんな事言わなかったよ」と反論していただけだから、よくあるパターンで、実際に何が起きたかが不明。

ディルンドルを着ている南ドイツの女性達

僕はこの事件について「うわ~、またこんなくだらないやつ・・・」と思う以外に興味持たなかったし、その後ツイッターで彼に対して始まった嵐にも気が付かなかったが、「悲鳴」という名目で、ある女性団のキャンペーンが始まり、全国的な規模で注目を浴びた(みたい)。結果的に、少なくとも今回は、例の政治家は引退は・・・しなかった。

ところが、ヨーロッパ最有力政治マガジンである「DER SPIEGEL」の今週の判には、ドイツの現在の連邦大統領とのインタービューが乗っている。前もって言うのだが、僕は大統領に会ったことがあって、凄い親近感を持っているし、去年彼が大統領になった時に非常に嬉しかった。彼は3年前の大統領選でも大統領立候補していたけれども、首相の働きがけと思われることで当時はならなかった。但し、代わりに大統領になった人は一年前にほぼ強制的に引退しなくてはならなくなった時に、国民からの大声に対しても誰もが反対できなくなったから、ようやく今の彼は大統領になった。当時はそれについてビデオも作ったから、こちらへどうぞhttp://youtu.be/bp5gr1JYMQU
現在の(国民に凄く好かれている)ドイツ大統領
いずれにしても、今週のインタービューで大統領が本件の自由民主党の政治家の「セクハラ・スキャンダル」についての自分の意見も述べていた。そこでまた問題になった台詞を直訳してみるとこうなる: 
「我が国での道徳又は倫理のヒステリーはそこまで及んでいたら、僕も(昔プロテスタントの神父をやった時に)一切無罪だったとは誓えないかも(!)。それに、ドイツには全国的な規模での女性に対してのセクハラが常にあるとはどうも思えない。」

大統領よ、貴方も無罪だと誓えないのなら、僕も同じ様な告白をしてもいいんだよね。ああ、よかった、楽になった~。

いや、冗談抜きで。西洋の女性を他の文化圏のと比較すれば、かなり保護されており、開放的な面でも結構進展していると思う。というよりも、男の権利と比べて不利に残っている分野はないだろう。全く一緒だ、今は。日本で許されているセクハラ範囲はともかく西洋ではもう考えられない。一つだけの代表的な例を引けば、電車で女性が触られたら?大騒ぎ!先ずあり得ないし、聞いたこともない、一度も。従って、女性専用車両も要らない。日本の男性の女性に対しての性的からかいも考えられなくなった。それはそれでいいだろうが、ある特定な意味ではその分ちょっとつまらなくなったと言う人も少なくはない。

祖rふぇにも関わらず、ドイツで言う「男と女のちっちゃい差」は永遠に残るに違いない。平等の過剰促進に走っている女性達は丸で男にならないと気が済まない、という気がすることある。アフガニスタンのタリバン政権では女は教育の権利もなかったし、病気になっても病院に行ってはいけなかった。イスラム教では女性の行動は他にもあらゆる面で制限されている。僕はそれをとてもとても反対している!ただ、言わせてもらえば、僕は女が自信も人格も教育も興味分野も趣味も全部あって欲しいけれども、それでも言わないでいられないのは、女らしい女は好き、男らしい女は好きになれない。逆に女らしい男もいまひとつ、・・・。
男と女の差がなくなったら嫌だ。
話はそんなに単純!

5 件のコメント:

  1. Guten Tag.
    Roruchan,ドイツは、夜なのかな?

    Dirndlって、ドイツの民族衣装と理解していいのですか?あるいは、ドイツ語圏の?
    素朴だけど、ホントに素敵な衣装だと思います。
    女性がいっそう愛らしくなりますね・・・これもセクハラ表現なのかな?

    男になりたい女性は、筋肉増強剤をガッツリ使って筋トレやって気の済むようにすれば良いと思うし、女になりたい男はそれなりに気の済むようにどうぞ・・・ご自由に。
    でも、それをどう思うかは僕の自由だよね。
    僕が一番嫌いなのは、下品な人間。それ以外は・・・

    性同一性障害という病気?もあるようですが、僕には理解できないので、何もコメントできません。

    僕の勤務する会社には、セクハラ問題を扱う組織があるんですが、未だに酒の席でセクハラを受けたという訴えがあるようなんです。どんな状況か詳細はわからないけど、もういい加減酒でトラブル起こすなよっ!!ってわめき散らしたいよ。
    いつまでガキみたいなみっともない事やってんだ。鞭打ち100回 (-_-)/~~~ピシー!ピシー!


    yamato

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  2. 確かにある面、女性を守る意味では仕方ない面もあるね。但し、これが悪用されれば、大変だ。日本にもこれでやられた人がいる。みんな、誰か、見当がつくかな。

     それは、植草一秀教授!

    1、竹中が銀行はつぶしますと発言。すると、りそな銀行の株価は、暴落。
    2、すると底値で外資が買いまくり、自民党でも今のうちに買っておけと儲け話が流れた。
    3、後日竹中はやっぱり、救済しますと発言。
    4、これを植草一秀、読売、朝日はインサイダーだ!と論陣をはった。

      すると、どうなったか。

    1、植草は手鏡で女の人のスカートの中を覗いたというミラーマンにされた。
    2、読売の石井記者は朝鮮総連のそばの自宅で、変体プレイの末、死んだと発表。
    3、朝日の鈴木記者は横浜港で水死。リクルート事件を暴いた記者でもある。
    4、さらにりそな銀行の会計士は、りそなは問題ありません。潰れませんと報告したらこれも変死。
    5、このインサイダーを調べた国土交通省の大田さんも横浜駅でミラーマンにされた。

      この一連のりそな事件!どう思うか。植草教授は命があっただけ助かったね。

      

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  3. ドイツにおんぶ抱っこのヨーロッパが
    ドイツに冷たい理由がわからないですね
    優しくしたらいいのに
    そもそも男女区分がなくなったら
    男同士でイチャイチャするのとかわらない
    男同士でそんなの望むわけないし
    日本人だけどユダヤ教徒に目覚めて、私もユダヤ人になれるのか
    純粋なイスラエル人に逢えるといいですね

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  4. セクハラをめぐっては、多分、2つの次元の異なる問題をきちんと分ける必要があると思うんだよね。ひとつは、社会的・法的レベル、もうひとつは心理的レベル。

    まず、前者について言うと、ある人がさ、職場で、仕事とまったく関係ないこと(容姿など)で不利な待遇を受けたとするじゃない。そういうときはさ、不当な扱いを受けたということで、社会問題化したらいいと思う。また、被害の救済のために裁判に訴えてもいい。これが、社会的・法的レベルの問題ね。

    で、次に後者だけど、どんなに前者の問題に関して、性別による差別がなくなったとしても、人が人である以上、外見や内面の魅力によって異性から好かれる人と、それほどでもない人とがいるわけじゃない。だから、そういったことが原因で、時としてある人の心が傷つくことだってあるでしょ。男は美しい女性にうっとりするし、女はハンサムな男性にうっとりする。この当たり前の事実からの必然的な結果として、特定のAさんより魅力的でないBさんは、Aさんと自分との差について、落ち込んだり、ひどいときには苦悩するわけ。でも、これに関しては、Bさん自身が強くなって、自分自身を受け止めないといけない。卑屈にならず、自分自身を好きにならなければならないわけさ。

    でね、最近ちょっとどうかな~って思うのは、本来的には後者のレベルの問題じゃないかという事象まで、前者の問題にしようとする動きがあるっていうこと。個人的な不快感を、社会問題として、法的問題として、器用に理論構成して、社会的・法的に救済を受けようとするっていうのかな~。でも、それって、ちょっとおかしい気がする。それが成功して、本当に救われるのかな?ってね。

    上記のようなことは、男性より女性のケースで顕著かな? たぶん。オヤジはさ、若い女性から、「汚い!」とか「臭い!」って言われても、めげずに、ひたむきに生きようとしている気がする。でも、女性は、理論構成に必死なような気が。。。

    ん~、ここまで書いて、一般論を示すことの難しさを痛感してます。男性にも女性にもいろんな人がいるし、いろんなケースがあるだろうから。僕のつたない人生経験だけで、こんな大きな問題について一般論を語れるのかってね。。。。

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  5. こんばんは ロルちゃん

    そういえば以前、「女性は子供を産む機械だ」と失言した大臣が日本にいましたっけ。ま、これはセクハラをとっくに超えたとんでもない発言だと思いますけどね。。

    セクハラ、パワハラ、ドクハラ・・問題視され、みんなが真面目に話し合うようになったのは、日本じゃたった10年くらい前からじゃないでしょうか。。特にセクハラは昔は相当ひどかったらしいです。母親(60代)はいまでも時々思い出すようで、悔しいってよく言ってましたよ。

    日本よりヨーロッパやアメリカのほうがセクハラについての基準が格段に厳しいのはたしかなので、日本人男性は日本から出たときには気をつけたほうがいいのではないかと・・・

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