目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2013年1月1日火曜日

黒澤明

日本旅行日記の中の一つの記事でも報告したように、この間日本に「一時帰国」した時に、黒澤明の「夢」という映画をDVDで手に入れた。前からテレビで観たことあったし、VHSビデオも持っていたが、VHSが技術や使い心地の面でDVDにかなり劣れているから、中古で買い換えることにした。
だが、これだけで気が済まない。従って、先週ドイツのインターネットオークションで黒澤明のあと八つの映画を入手した。Amazonを調べれば、例え「羅生門」だけで2000円近くもするのに、僕はオークションで買った8枚に、郵送料入りで全部で4000円しか払わなくて済んだ。ラッキー・・・

内容は次の通り:
「羅生門」、「七人の侍」、「隠し砦の三悪人」 、「蜘蛛巣城」、「用心棒」、「椿三十朗」、「影武者」、「乱」。
 
「七人の侍」は音声でドイツ語だけになっているけれども、他はみんな日本語にも切り替える事ができる。勇気と自信をもって、最初からみんなを日本語で観ようと思っていたが、それは残念ながら大体駄目だ。30年近く日本と深い関わりがあって、あんなに一所懸命日本語も勉強したことあるのに、何であの映画は字幕無しで分からないのだろうかと考えながら、劣等感を覚える。

但し、読者の皆さんは全部完璧にお分かりできるだろうか。
確認のために、「蜘蛛巣城」の一部(25秒のみ)の動画を聞いて頂こう:


video

コピーライト: KSM、東宝

全部問題なく理解できる方がいらっしゃるだろうか。
うわ~、僕には到底無理。問題は多すぎる。
  1. 60年前の撮影で、現代語一つ入っていない
  2. 部隊は400年前で、当時の言葉遣いになっている
  3. 男言葉はメーン
  4. 口は早すぎる
  5. 武士の用語は多い
  6. 役者の顔は似すぎていて、区別はつかない
 ということで、日本語のオリジナルを聞きながら、ドイツ語の字幕を読んでいる他の方法がなかなかない。
ところが、それで全部分かるとも限らない。なぜなら、話の展開にも時々、よく付いていけない場合がある。日本の「一を聞いて、十を知る」というのを基にして作られた話で、ただ単に僕は理解するのに馬鹿すぎるだけなのか、いや、それだけじゃないかもと、自分の事を少し弁護させてもらう。特に「用心棒」と「椿三十朗」の両方ともには主役の三船敏郎が何回か見方を変えて、今現在誰の為、何をしようとしているのかがちんぷんかんぷんで終わってしまう場面が多い。

いずれにしても、20世紀に日本に生きていた人達の中から有力で雄大な人物を選ぼうとしたら、それらの映画の監督をやり、部分的に脚本も書いていた黒澤明氏は必ず入るはずだと僕は思う。彼が実現できたセット、場面、舞台などは、今だったら大体コンピューターで作成されるだろう。こういう最近の映画を観たら(観ないけど)これはコンピューターゲームなのか、映画なのかがよく分からないことがあるし、はっきり言ってこれはつまらない。黒澤氏にはあんな技術は全然なかったから、大きな戦とかの場面を成立する為に何千人のちょい役を使わないでいられなかった。その他の場面もみんな凄く現実的だから、役者達は撮影中に怪我しなかったのかと心配したい場合もよく出てくる。それに、演技の旨さは考えられないし、一人ひとりの台詞が長~い。多分、50年代ことで役を演じた人たちはみんな劇から映画界に入ってきたのかな。今の映画俳優だったらこんなのは無理、無理。

それに、黒澤明の映画の幾つかが西洋でリメークされていた。三つの例だけ引いてみれば、「七人の侍」は数年後、アメリカで「荒野の七」という題名で再登場した。「用心棒」は後 アメリカで「荒野の用心棒」の題名で真似されて、そして「隠し砦の三悪人」は最終的にジョージ・ルカス監督の「スター・ウオーズ」の基になっていたと思われている。これらは僕が短い時間で調べられた範囲の例だけであって、他にも黒澤氏は世界の映画界に与えた影響は著しいと思われる。

そして、読者の皆さんもよくご存知の事で、僕は三船敏郎を初めて知ったのが1980年の「将軍」というシリーズだった。勿論、あの映画はDVDでも持っている。DVDのお陰で、将軍の「メーキングオブ」のチャプターも入っているから、役者の声(インタービュー)も幾つか集まっている 。残念な事で、DVDの為に行われたインタービューが作成された時のに、三船敏郎はもう亡くなった後だったので、彼だけの声は収録されていないのだが、他の俳優、女優、監督、参加者の声はちゃんとある。そして、みんなが言うには、三船敏郎が部屋に入ってきた時に、雰囲気が瞬間的に変わった。それは、三船氏が普段着を着ている時もそうだったが、特に(役の)武士の服装又は鎧を着た時に、みんながそれを肌で感じていた様な雰囲気になったそうである。やっぱり、やっぱり三船敏郎は偉大な人格を持ち、俳優としても最高の技を持っていた。今時アメリカでアカデミー賞を貰う俳優・女優の技を彼と比べれば、今時の奴等は何の「技」、何の為に受賞するかはさっぱり分からないし、代わりに三船敏郎はなぜアカデミー賞を受賞しなかったのかが、何よりも不公平に感じるしかないと思う。

入手したDVD9枚の内7枚はもう観た。残っているのが「影武者」と「乱」。休み中は無理かもしれないが、近日中にそれらにも兆戦するつもりでいる。そして、今度のいい機会には、黒澤コレクションを完成しよう!

3 件のコメント:

  1. 日本語ネイティブですが、ござります以外は聞き取れませんでした。
    古文を勉強されるといいかもしれませぬ。(笑)
    古文は現代日本語とは文法も語彙も違います。文字は読めても、現代日本人には意味がわからないですね。

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  2. この度、北の館、藤巻殿(共?)の謀反、寝耳に水の事とて、五の砦・四の砦はたちまち火を掛けられ、
    ええい、??の砦は。
    三の砦は、備えを整えるいとまも無く、
    二の砦は何とした。
    二の砦の三木義明殿は崩れ去った三の砦の??立て直し、ただ今、獅子奮迅の最中にござります。

    Wikipediaであらすじを読み、繰り返し聞いてみましたが、それでも全てを聞き取ることは出来ませんでした…。
    ところで、これ面白そうですね。観てみようかなぁ(日本語字幕付きで!)。

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  3. 8割程度しかわかりません。
    現代語と違うし、興奮して喋ってるので。
    しかし、この場の状況が分かっていれば問題ないと思います。


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